素直になれない 紫 ページ34
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そういうつもりで言ったのだが、
「ッ…」
A先輩にとっては、凄く尖った言葉なのだろう。だって俯いてこちらを見ようとしない。
…また傷付けてしまった。俺の言葉が足りないばかりに。
rb「…。お前もや、A。嫌ならちゃんと言え。それと、シャオロンに渡すもんあるんやろ」
そう言いながらブンッとA先輩の腕を離すロボロさん。
雑面からちらりと見える彼の頬が若干赤くなっていたのできっと、「無意識に手繋いでもうたぁああああ」とか思っていそうだ。流石童貞。これに懲りたらもう二度と先輩に触んな。
「わ、わかった」
相手を刺激しないようにするためなのか、A先輩は小さく返事をし、ロボロさんは俺を無理矢理連れて食堂から出た。
朝とは違って兵士がちらほらといる廊下をただ無言で歩く。兵士やメイドは俺たちの姿を見てギョッとした顔をしていたが…まぁ仕方ないだろうな。
背の低い幹部が俺を引き摺ってるんやもん。
そんなことを思っていると、不意にロボロさんが止まった。
周りに人の気配はない。
shp「?どうしたんですか、ロボロさん」
不思議に思って聞いてみると、ロボロさんが振り向いて俺の両肩を揺さぶてきやがった。は、何しとんの。目回るんやけど。
rb「お前!!抜け駆けはあかんやろ!!」
あぁなんだ、そんなことで怒っているのか。
呆れて鼻で笑う。
shp「フッ…羨ましいんすか?なら自分からA先輩に話し掛ければええのに。あ、ロボロさんは童貞だから無理か」
煽りまくるとロボロさんからブチッという音が聞こえた。
なるほど、これが堪忍袋の緒が切れる音か。まさか本当にこんな音が鳴るとは思わんかった。
rb「うっさいわ!!童貞で何があかんねん!!あと話し掛けれたらもう話し掛けとる!!!!」
うるさいのはお前だろ、と思いつつ、だんだん鬱陶しくなってきたのでロボロさんの手を振り払って自室へ逃げる。
後ろ手でパタンと扉を閉めてパーカーのファスナー辺りを片手で掴んでため息を吐いた。
A先輩に話し掛けることはできた。けど、結局本来の目的である食器洗いはできず、傷付けてしまったな…。
いつかまた、先輩と笑い合える日がくるだろうか…。
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ロボロさんはたまたま監視カメラにAさんが写っていたので見ていただけです。いつもちゃんとお仕事してます。
逆にショッピさんはAさんのことになると過剰な反応や妄想をしてしまいます。
という設定です。
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名月(プロフ) - ゆきちさん» ありがとうございます！励みになります！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきち(プロフ) - 色んな視点での情景がとても面白いです！お気に入り追加させてもらいました！ (2020年4月9日 12時) (レス) id: 1d6534994e (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ねむるさん» あ、どもども!!そうですね、女主っすよ!!これから更新していきますんで!! (2020年2月4日 18時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - ふーん お気に入り追加していくぅ！！！一応確認だけど女主でおk...？()プロローグから好み射抜いてますわぁ......更新楽しみにしてます！！誰かは察してくれ！！！！ (2020年2月4日 18時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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