曇り ページ31
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骨の折れそうな痛みと、傷口から血が滲むような感覚に顔を顰める。
shp「…ちっ。べつにいいじゃないっすか。俺はただA先輩に皿を触らせたくなかっただけです。俺達が使う皿なんだし」
「ッ…」
ショッピ君の言葉が、胸に深く突き刺さった。そこからコポコポと何か大事なものが零れていく気がした。
俺が、汚いから。汚い手を持っているからだ。皆に迷惑をかけてしまうようなこの手を切り落としてしまいたい。
下を俯いて、自分の傷だらけの手を見つめる。
そうしていると、ロボロが俺の腕をクイクイと引っ張った。
視線を上げると雑面から覗く綺麗な桃色の瞳と目が合う。
rb「…。お前もや、A。嫌ならちゃんと言え。それと、シャオロンに渡すもんあるんやろ」
乱暴に手を離され、睨みながら言われる。
少しふらついてバランスを崩してしまった俺は、反射的に掴んだシンクの縁でどうにか体を支え、自分が今すべきことを思い出す。
そうだ。シャオロンにオムライスを作って持っていくんだった。
「わ、わかった」
小さく返事をすると、ロボロはショッピ君を連れて食堂から出て行った。
「…はぁ…」
誰もいなくなった食堂で一人、ため息を零す。
どうして俺は皆に迷惑をかけてしまうのだろうか…
本当に、嫌だなぁ。
そんなことを思いながら、オムライスを作ろうと冷蔵庫を開けた。
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名月(プロフ) - ゆきちさん» ありがとうございます！励みになります！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきち(プロフ) - 色んな視点での情景がとても面白いです！お気に入り追加させてもらいました！ (2020年4月9日 12時) (レス) id: 1d6534994e (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ねむるさん» あ、どもども!!そうですね、女主っすよ!!これから更新していきますんで!! (2020年2月4日 18時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - ふーん お気に入り追加していくぅ！！！一応確認だけど女主でおk...？()プロローグから好み射抜いてますわぁ......更新楽しみにしてます！！誰かは察してくれ！！！！ (2020年2月4日 18時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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