素直になれない 黒 ページ27
グルッペンside
朝、俺はオスマンと共に食堂へ向かう。
os「おはよう〜」
gr「おはよう」
扉を開けると、愛しいAが笑顔で迎えてくれた。
「おはよう、オスマン、グルッペン」
自分達に向けられたその笑顔を正面から目に入れるといろいろと耐えられなくなるのでオスマンと無視する。
os「……」
gr「……」
無言でAの横を通り過ぎ、席に座った。
俺達の行動でAが傷付いているのは、わかっている。
皆、直したいとは思っているが、好きな人の前では素直になれないのだ。
最初は、こうじゃなかったんだがな…あいつが…無理、するから…
…いいや、これは言い訳にすぎない。これだとあいつが悪いみたいじゃないか。
俺達だけが、悪いんだ。
そう思っていると、ショッピ君やチーノ、シャオロン、ペ神、昨日帰ってきた兄さんが食堂に入ってきた。
いつものようにAが笑顔で彼らに挨拶をするが、彼らはそれに対して冷たく接する、自分の気持ちを言えないから。
Aは申し訳無さそうに眉尻を下げ、下を俯いていた。彼女が、悪いわけではないのに。どうしてそんな哀しい表情をするんだ…。
ここで俺が、「Aは何も悪くない」と言えればどれだけいいことか。
けど、そんな勇気は俺の中に存在せず、ただ悲しそうに笑っているAを見ることしかできなかった。
それが、どうしようもなく情け無くなって拳を握り締めた。
しばらくして、朝食時間が過ぎていることに気付いた。
それでも食事をしないのは、遅刻常習犯の3人が足りないからだろう。
と、勢いよく食堂の扉が開く。
kn「すまん!!遅れた!!」
ut「あ”ぁ引っ張んないでー!!首絞まるぅッ!!」
an「シッマのせいで遅れちゃった!!」
慌ただしく入ってきたのは、さっき言った遅刻常習犯の3人であるコネシマ、大先生、アーニャだ。
「…アーニャ」
小さく、Aがアーニャの名前を呼ぶのを聞き逃さない。
自分で気付いていないらしいAは、アーニャを見るたびにほんの少しだが…殺気を放っている。
Aはアーニャのことが嫌いなのだろうか…？
tn「なんでお前らはいつも遅いねん!!後で3人書記長室に来い!!」
「「「ヒェッ…!!」」」
鬼になったトン氏が3人に説教を仕出す。
an「わ、わたしはシッマを起こしてて…!」
tn「言い訳は結構!!1人だけ逃げようとすんなッ!!」
an「っ…トン君の豚!!童貞!!」
tn「なっ…!!それ今関係無いやろ!!!？」
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名月(プロフ) - ゆきちさん» ありがとうございます！励みになります！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきち(プロフ) - 色んな視点での情景がとても面白いです！お気に入り追加させてもらいました！ (2020年4月9日 12時) (レス) id: 1d6534994e (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ねむるさん» あ、どもども!!そうですね、女主っすよ!!これから更新していきますんで!! (2020年2月4日 18時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - ふーん お気に入り追加していくぅ！！！一応確認だけど女主でおk...？()プロローグから好み射抜いてますわぁ......更新楽しみにしてます！！誰かは察してくれ！！！！ (2020年2月4日 18時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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