曇り ページ21
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俺は、アーニャが苦手だ。
彼女が来なければ。彼女が催眠術なんて使えなければ。
あんなことに、彼らを巻き込まずに済んだのに。
…いや、全て彼女のせいにしてはダメだ。俺も悪い。寧ろ、俺が一番悪いのだ。
自分が悪いのに、人のせいにするとか…本当に醜い人間だな、俺。
生きてる意味なんか、生きる価値なんか俺には無い。
本当は、今すぐにでも死にたい。けど、それはできない。
シュウ兄と、約束したから…………
？「――、――!!A!!」
「―――ハッ」
誰かが俺を呼ぶ声で、我に返った。
気がつけば、目の前には不安げな色を帯びた空色の瞳を持つコネシマが俺を見つめており、両肩を掴まれていた。
…何で、そんな瞳を俺に向ける？
純粋な疑問。
こんなクズに、どうしてそんな表情をする？
その顔は、俺じゃなくてアーニャに向けないよ。俺には、勿体なさすぎるだろ…？
kn「A…？」
「ッ、ぁ、あぁ、すまない!!今すぐ朝食を出すから…!!」
逃げるようにキッチンへ行き、テーブルに朝食の乗った皿を出す。
俺の分は作っていない。あとで食べるからだ。
全員の分がテーブルに並べられたのを確認して、ほっと一息を吐いた時。
sha「…こんなん食べたくないねんけど」
シャオロンが、朝食の乗った皿を人差し指で遠ざけながら呟いた。
「ッ…」
また、だ。またシャオロンは朝食を食べたがらない。
どういうわけか朝食だけは食べないのだ、シャオロンは。
朝食を食べずにいると、体調を崩してしまうため、あとで彼の部屋に別のものを持っていくのが俺の日課となっている。
部屋まで持っていくと、彼は残さず食べてくれるのだが…できればこの場で食べて欲しいのが俺の本音である。
サンドイッチがお気に召さなかったのなら…オムライスを作って持っていこうか。
そう考えて、シャオロンの皿を下げる。
よし、朝食確保。
tn「毒入ってないよな？」
「入ってないよ。俺は皆を殺したいなんて思ってないからな」
zm「信じれるわけないやん」
それを言われてしまえば、何も言えなくなる。
この会話が毎日続くのだから、そろそろ頭がおかしくなりそうだ。同じことを繰り返して、飽きないのだろうかと心配になってくる。
gr「…いただきます」
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名月(プロフ) - ゆきちさん» ありがとうございます！励みになります！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきち(プロフ) - 色んな視点での情景がとても面白いです！お気に入り追加させてもらいました！ (2020年4月9日 12時) (レス) id: 1d6534994e (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ねむるさん» あ、どもども!!そうですね、女主っすよ!!これから更新していきますんで!! (2020年2月4日 18時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - ふーん お気に入り追加していくぅ！！！一応確認だけど女主でおk...？()プロローグから好み射抜いてますわぁ......更新楽しみにしてます！！誰かは察してくれ！！！！ (2020年2月4日 18時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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