曇り ページ20
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em「おはようございます」
rb「おはよー」
zm「はーざす」
エミさん、ロボロ、ゾムの三人が一緒に入ってくる。
緑茶の入った湯飲みをひとらんに渡しながら、俺も挨拶をした。
「おはよう」
瞬間、俺の右手目掛けてナイフが飛んできた。
それを左手の指二本で止め、投げてきたであろうゾムを見る。
「…やめろよ。俺の血がテーブルに付いたら汚いじゃんか」
刃の部分を持って、ナイフをゾムに返す。
すると、ゾムは俺の手からバクッとナイフを取っていった。その勢いで、指が少し切れてしまう。
zm「触んな」
俺の胸に言葉のナイフが突き刺さった。
zm「…ちっ」
「ひどっ」
何度も舌打ちをされたことがあるから、そこまで傷付いてはいない。
だから、胸が痛いのなんて気のせいなんだ。
os「おはよう〜」
gr「おはよう」
血が出ている指を見つめていると、食堂の扉が開いてオスマンとグルッペンが入ってきた。
「おはよう、オスマン、グルッペン」
傷付いた手を後ろに隠して挨拶をする。
こんな汚いて、二人にはとても見せられない。
os「……」
gr「……」
無言で二人は俺の横を通り過ぎ、席に座った。
その後もショッピ君やチーノ君、シャオロン、ペ神、昨日帰ってきた兄さんが来た。
皆、いつも通り俺に冷たく接していたが、気にしない。
本当に慣れたんだ。幼い頃から…こうされ続けたから。
でも、俺がここに入った時は、皆はこうではなかった。もっと優しくて、話し掛けやすかった。…彼らがこうなってしまったのは、全て俺が悪いのだけれど。
自分の無能さに情けなく思っていると、朝食時間である7時を過ぎていた。
この城では、朝食と夕食は幹部全員で一緒に食べる決まりがある。もし、時間通りに来なければ、トントンの粛清が待っているのだ。
受けたことはないが…トントンの粛清はこの世で一番恐ろしいらしい。
俺にしてみれば、大切な人達から嫌われる方がよっぽど恐ろしいが。
…いつになったら、俺は怯えないで暮らせるのだろうか。
……そんなの、この世に俺の味方がいないと気付いた時点でとっくの昔に諦めた。
何だろう、俺って。生きている意味あるのか？
そう思っていると、勢いよく食堂の扉が開いた。
kn「すまん!!遅れた!!」
ut「あ”ぁ引っ張んないでー!!首絞まるぅッ!!」
an「シッマのせいで遅れちゃった!!」
慌ただしく入ってきたのは、コネシマと大先生、そして、
「…アーニャ」
最近新しく入ってきた幹部のアーニャだった。
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名月(プロフ) - ゆきちさん» ありがとうございます！励みになります！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきち(プロフ) - 色んな視点での情景がとても面白いです！お気に入り追加させてもらいました！ (2020年4月9日 12時) (レス) id: 1d6534994e (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ねむるさん» あ、どもども!!そうですね、女主っすよ!!これから更新していきますんで!! (2020年2月4日 18時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - ふーん お気に入り追加していくぅ！！！一応確認だけど女主でおk...？()プロローグから好み射抜いてますわぁ......更新楽しみにしてます！！誰かは察してくれ！！！！ (2020年2月4日 18時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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