第82話 とある研究員 ページ35
「ほら。着いたぞ」
衝撃が抜けない
『…おじゃまします』
恐る恐る入室した後、仕事の邪魔をしないように言いつける。そして、頭部まで寄りかかれる事務用の椅子に腰と頭を落ち着け、書類仕事に取りかかる中、服を調達するために姐さんが採寸をして、好みの格好を聞いて退室した。そして、眼下に見える外の景色を眺めたり、室内を探索したりする大人しい2人の後ろで、扉が数回軽く叩かれる。入室許可を与えると、姐さんと芥川達が、各自紙袋を
「中也。
「ありがとうございます。Aは、姐さんの部屋で着替えて来い。大我は、此処だ」
『はい』
女性陣は、姐さんの部屋へ。男性陣は俺の部屋に残って、幼年の着替えを手伝った。十数分後、デニムのズボン姿で活動的な格好に身を包んだAの首には、婚約指輪にチェーンを通し、ネックレスにして紛失しなくなった事でご満悦の表情を見せる。
「中也お兄様。紅葉お姉様が、これをかってくれました」
「そうか。良かったな」
その後、広津が大量に購入したスケッチブックとクレヨンで、二人は、黙々と絵を描く事に興じているおかげで、怒ったり
2人が小声で話し合う様子に慣れてきた頃、退勤間近の樋口が執務室を訪れる。
「すみません、中也さん。お耳に入れておきたい話があります」
「なんだ?」
「お2人の事で、佐久間と云う女性の方から、20時半に
「嗚呼。解った」
樋口自ら紙片に記載した、指定場所の某ファミリーレストランへ餓鬼共を連れて行くと、既に見覚えのある茶髪の女性が到着していた。向かい側に着席した後、こう云われる。
「彼女から事前に、『自分の身に何かあったら、彼に渡して欲しい』と頼まれていました」
「ありがとうございます」
鞄の中には、複数のファイルと一枚の手紙。軟膏が入っていた。
犯人は、Aの叔父の関係者。研究員時代の同僚で、北川
幼少期の彼女と面識があり、珍しい物に滅法目が無く収集癖あり。男は、優しい一面と狂気の顔を使い分ける事から、裏社会で『
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エミリア1415(プロフ) - 薫染-ゆきせ-さん» 薫染ゆきせさん、コメントと応援。ご指摘ありがとうございます。意味を間違えて使っていました。教えて頂き、ありがとうございます。すぐに修正しますね。更新も頑張ります。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: 82aefb6635 (このIDを非表示/違反報告)
薫染-ゆきせ-(プロフ) - 此れからも更新頑張って下さい!2枠続けてのコメント失礼しました。あと 言葉運びが意図的なものだったらすみません! (2019年8月25日 20時) (レス) id: e1459da1b7 (このIDを非表示/違反報告)
薫染-ゆきせ-(プロフ) - 何時も楽しく読ませて貰ってます!89話の中の台詞についてなんですけど…内容的に「満身創痍」ではなく「五体満足」の方があっていると思いますよ。あの台詞だと「全身傷だらけで良かった。」みたいな意味になってしまうので…可也 上から目線ですね。すみません (2019年8月25日 20時) (レス) id: e1459da1b7 (このIDを非表示/違反報告)
エミリア1415(プロフ) - 銀桜さん、コメントありがとうございます。少しでも話を進められるように、更新頑張りますね。 (2019年8月22日 17時) (レス) id: 82aefb6635 (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - あぁ、夢主ちゃんと大我くんが元に戻って良かったです。更新頑張ってください! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エミリア | 作成日時:2019年6月30日 13時