【鬼滅の刃】生きてますが何か？

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善逸side









倒れた電車、血だらけの俺、頭上にいるのは禰豆子ちゃん。









「ムー………」









心配そうに声を上げる禰豆子ちゃん。









「姉ちゃんの音がしない」









姉ちゃんは遠くに居るのだろうか。









最悪の場合を想定して、痛む体を押して足を進める。









誰かが泣く声、助けを求める声。









その中でも、一際大きい声が引っかかった。









「助けて！！！！お願い、この人あたしを助けたせいで死んじゃう！！！」









嗚呼、姉ちゃんの事だ。









「ごめん、君……………その人貸してくれるかな」









グス、と鼻を啜って血だらけの姉ちゃんを渡してくれる女の子。









頭から真っ赤な血を流して目を閉じている姉ちゃん。









「阿呆、」









何でこんなことになるんだよ









少しずつ、少しずつ弱くなっていく心音。









姉ちゃんはさ。









優しすぎるんだ。









人を助けてこんなにボロボロになっちゃって。









それが仕事だって笑うんだろうな、









どうせ最終選別でも人を助けてボロボロになって帰って来られなかったんでしょう？









「起きてよ、馬鹿姉ちゃん」









「誰が馬鹿だボケ」









「ヒェッ」









パチリと開いた蜂蜜色の瞳。









「私失神してたの、穴があったら入りたいわあ」









ヘラって笑う姉ちゃん。









「姉ちゃんは、馬鹿だよ」









「へ？」









「だって俺を、俺を、」









また1人にしようとしたじゃないか。









涙が溢れて止まらない。こんなの我儘だ、知ってるよ。









でもどうしても、あの日々が帰ってくるのが怖くて怖くて堪らないんだ。









「…………ごめんね、善逸」









でも、行かなきゃ。









そう微笑んで、瞬く間に何処かへ行ってしまった姉。









その姿は、見たことが無いはずなのに何故か見覚えのある後ろ姿だった。









.






またまた解説！
22(ページは26)にて出てきたAさんの夢と、善逸くんの意識がリンクしたが故に『見たことが無いはずなのに何故か見覚えのある』という現象が起こりました。完全オリジナル。(笑)

そしてあともう少しで赤星に………、！！

皆様評価よろしく御願い致します(;_;)

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