【鬼滅の刃】生きてますが何か？

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『だ、れ………………』









知らない。私こんな人知らない。









横に居る善逸をギュッと抱き締める。









『誰ですか、私達に何か用ですか』









『用って言うか………ここ夢の中なんだよ！！！気付いて！！！』









この人は何を言っているんだろうか。









『夢な訳、ないじゃ無いですか』









『ええぇ、え、じゃあほっぺたつねってご覧？ね？？？』









なんだその漫画みたいなやり方。









しょうが無いから自分の頬をつねってみる。









『っえ』









痛く、ない。









『……ねえちゃん？』









不思議そうに私を見る善逸。









『ね？ほら、夢でしょう』









そう言う金髪の人。









いや、違う。









私だ。









そう自覚した瞬間、金髪の人_____私_____は消え、その代わりに腰の辺りに感じる重い物。









『日輪刀…』









『ねえちゃん？』









まだ小さいままの善逸。









置いて行きたくない、ずっとこのまま小さい頃に居たい。









鬼なんか知らなかった、2人だけの世界だったあの頃に。









でも、









『行かなきゃ』









その2人だけの世界にもっと音を足してくれたのは、紛れもなく戻るべき場所の人達だから。









『ねえちゃんっ！』









『じゃあね、善逸』









また会えるから、必ず。









その瞬間、穴のような暗闇に体が落ちていった。









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解説を致しますと、炭治郎は原作で自らの首を斬って現実に戻りました。その後、禰豆子が鬼の術を掛けられた切符を燃やしたことで皆が目覚めます。
Aさんの場合、夢であることには気づき覚醒途中でしたが炭治郎の方が目覚めが早く、『穴のような暗闇に体が落ちていった。』という部分は、禰豆子が切符を焼いた瞬間です。

23→←21　※必読あり

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