【鬼滅の刃】生きてますが何か？

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戦闘中、雷鳴。









即ち、近くに雷の呼吸の使い手が居るわけで。









耳の呼吸全集中でその心音を探る。









「………やっぱり」









そして段々弱まっていくその心音の元へ走る。









小屋のような物が見えて、ひょいっと登るとそこには息を切らして血だらけの弟。









「派手にやったねぇ」









その虚ろな目は私をまだ捉えていない。ありゃ、蜘蛛にされかけちゃってるわけだ。









「これは私の管轄じゃないなぁ、しのぶ待ちするしかないか」









自分の烏は頼りにならないヘボヘボなのでおいてきた。ごめん。









さてさて、気付くんだ我が弟よ。麗しい姉ちゃんが直ぐそこに居るのになんてこったい。









「善逸」









ようやく私を捉えた善逸が声を発する。









「じい……ちゃん？」









「いやどこが爺ちゃんだよふざけんなまだピチピチの二十歳だわ」









獪岳じゃないから別に爺ちゃんが嫌いな訳じゃ無いけどね！！









「ねえちゃん」









「そう、そうだよ善逸」









ようやく気付いたなこのたんぽぽめ。









と思ったらまた下がってゆく瞼。こんなとこで寝ちゃ首が痛くなる。









「こらこらこんなとこで寝るんじゃないよ」









そっと頭を持ち上げて膝にそれをのせてやる。昔よくこうやって寝かしつけてたっけか。









ビービーうるさいから爺ちゃんに怒られる前に必死に子守歌歌って寝かしつけてたな、ブラック企業我妻家。









「ねんねんころりよおころりよ」









あぁ、懐かしい。そのまま目を閉じてしまう弟。









心音は聞こえる、だからきっと大丈夫。









「よくやった、善逸」









そっとその黄色い頭を撫でた。









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