21*考える事は尽きません。 ページ22
白布賢二郎side
バスに乗り込み、手を振ってAは自分の街に帰って行った。
思ってる事を何でも伝える奴。
一人傘をさしながら学校へと戻るも、できる事ならAが寮なら良いと俺も思う。
「A無事に帰ってった?」
部屋に着くと、これから食堂に行く太一がいて共に飯を食いにいく。
「帰ってった。」
「あんなにキレイに転ぶの久しぶりに見た。」
「ボケっとしてたんだろ。」
「口調の割に賢ちゃん相当焦って飛び出してたけど。」
「…焦んだろ。目の前で倒れて行くんだぞ。
アイツと居ると寿命縮まる。」
食堂には既に先輩方がいて、天童さんに手招きされ一緒に食事を摂ることになった。
話題はやっぱりコケたAで、流石の鷲匠監督も焦っていたらしい。
震えた携帯にはAから[無事に着いきました]とうさぎのスタンプ付きで連絡が来た。
「あ、そう言えば白布って青城の及川と面識ってある?」
「…会場ですれ違うくらいしか無いですね。」
瀬見さんの質問に嫌な顔をしてしまうも仕方ない。
セッターとしての憧れは少しあるが…Aの事を知った時点で関わりには合いたくない。
Aにちょっかいを出すなら、出る所には出るが。
「だよな。
俺普通に話するんだけど、連絡来てさ
白鳥沢に賢二郎って名前の奴いる?って。」
「…そうですか。」
「まぁ、多分A絡みでの連絡だと思うんだよな。
お前と仲良いじゃん?」
「…なんでここでAの名前が出るんですか?」
「なんでって及川と付き合ってたから。」
先輩方はAと及川が付き合っている事を知っていたのか。
口ぶり的に瀬見さんとは親しいらしいな。
今更なんの用があんだよ。
及川が頭の切れるプレイヤーだと言う事は分かっている…
今付き合ってるのが俺って事は知られていると思った方がいいな。
バス停までじゃなく、家まで付いて行くべきか…
「けんじろー顔こっわいよ?」
「…考え事をしていて。」
「Aのこと〜?
さっきのけんじろーすっごい慌ててたもんね」
「…」
最近の天童さんは俺とAがいると楽しそうに見てくる。
この人憶測は当たるだろうから付き合ってる事はバレているのか。
「白布。
Aと交際しているのか?」
「はい。牛島さん。」
「ちょっとぉ!
若利君にだけ素直なの、けんじろーの良くない所だからねっ!!」
「…え?
お前Aと付き合ってんの?!」
「英太君慌てすぎー。」
及川を注意する事は変わんねぇな。
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モカ(プロフ) - バニラさん» わぁ!嬉しいです!白布君かっこいいですよね!更新頑張ります! (2020年4月5日 16時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - 白布君がイケメンすぎて、、毎日更新楽しみにしてます! (2020年4月5日 14時) (レス) id: 077e9ee44f (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - q66さん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえて嬉しいです!叫ばせてしまい…相手はツンデレの白布君なのでどうなるか… (2020年3月27日 8時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
q66(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます!!白布くんとの次の段階に進むのが進まないのかもう、気になりすぎて叫んでます笑 (2020年3月27日 2時) (レス) id: 934092aeb0 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - タナさん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえて嬉しいです!こんな人…居ると最高なんですけどね… (2020年3月24日 17時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2020年3月15日 9時