13*騒ぎの中心点 ページ13
学校の桜も散り始めた月曜日。
満開もキレイだけど風に揺られて落ちる姿も桜は美しい。
部活が早く終わり、夜ご飯何かなぁなんて考えながらの帰り道。
何故か騒がしい正門付近にテレビの撮影かな？なんて思いながらイヤホンを耳にはめた。
｢やっほーA！
待ってたよ。｣
何を聴こうかなと携帯をスライドさせるも掴まれた腕に驚いて声が出ない。
見上げれば整い過ぎた顔がにこやかに見下ろしてくる。
仕方なくイヤホンを外し、携帯と共にポケットへ。
目の前にいる及川徹を見上げた。
｢電話したのに繋がらないんだよね。
ラインも送ってるけど既読も付かなくて心配してたんだけど。｣
｢電話は着信拒否です。
ラインはブロックしているのでそもそもメッセージが来ても私には見えません。｣
｢着信拒否…ブロック…？なんで？！｣
｢…なんで？逆になんで？
…部活は？｣
周りのキャーキャー言う声がイヤで徹先輩の手を引いて、学園を離れた。
…バレー部に見られてるとは気付きもせずに。
｢あれ、忘れちゃった？今日は月曜だから休息日だよ｣
｢休息日なら休息して下さいよ。
何でわざわざ白鳥沢に来てるんですか？｣
｢Aに会いに来ただけだよ。｣
｢…たまたま部活が早かったから会えたけど、本来ならもっと遅かったんですよ…｣
｢お前に会えるならいくらでも待つから安心しなよ。｣
何に対しての安心なのかは分からない。
岩泉先輩は居ないのか…あの人はストッパーだしニコイチで居てくれないと…
ここに居る意味は分からないし、この流れは一緒に帰らなきゃいけないのだろうか…
｢何企んでるんです？
アポなしでいきなり現れて。｣
｢いやいや、アポは常に取りたかったけどお前がブロックしてたんでしょ。
折角会えたんだし、解除しなよ。しないなら毎週月曜来るよ。｣
｢脅迫…｣
仕方なくイヤイヤ解除するとすぐにスタンプを送ってくる…
悪い人では無いけどちょっとうるさい人。
｢なんか冷たくない？
お前の大好きな徹先輩だよ？｣
｢…ふったクセによく言う。｣
余裕有りげな笑みに腹を立てるもこの人の思うツボになるのがイヤで口を引き結んだ。
からかいか、暇潰しか、復縁…はないか。来た理由が思いつかない。
｢お前さ、バレー部に彼氏いるよね？｣
｢…居ますけど。｣
｢俺の下位互換みたいな奴でしょ？」
｢…は？
徹先輩に賢二郎の何が分かるの。｣
何故か嬉しそうに笑う姿の意味が分からず早足に帰ることにした。
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モカ(プロフ) - バニラさん» わぁ！嬉しいです！白布君かっこいいですよね！更新頑張ります！ (2020年4月5日 16時) (
レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - 白布君がイケメンすぎて、、毎日更新楽しみにしてます！ (2020年4月5日 14時) (レス) id: 077e9ee44f (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - q66さん» コメントありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです！叫ばせてしまい…相手はツンデレの白布君なのでどうなるか… (2020年3月27日 8時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
q66(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！！白布くんとの次の段階に進むのが進まないのかもう、気になりすぎて叫んでます笑 (2020年3月27日 2時) (レス) id: 934092aeb0 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - タナさん» コメントありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです！こんな人…居ると最高なんですけどね… (2020年3月24日 17時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2020年3月15日 9時
