【雨傘】入間銃兎 ページ7
モブ×夢主。
＿＿＿＿＿＿＿＿
「いいかい、A。次はないからね。」
「……うん。ごめんね、× × × くん。」
血液循環を滞らせていた手錠を乱暴に外され、痛みに呻く隙すら貰えぬまま玄関から蹴飛ばされた。
「はやく酒買ってこい。失敗したらただじゃ置かねェ」
「うん、わかってる」
「……ああ、それとA」
＿＿＿＿愛してるよ
タバコ臭い口から発せられた無機質なその言葉にすら、とても嬉しくなる自分は。心から汚れているのだろうなぁ。
叩きつけられた千円札を握りしめ先を急ぐ。早くお使いしなきゃ。× × × くんの好きな酒。
……いってきます。
火傷した肌がぎりぎりと痛み、1歩が重くて、痛い。
× × × くんから背を向けて少ししたら、突然空から水がぽつりぽつり、と降ってきた。
＿＿＿＿ああ、雨が降ってきたのか。
傘を持ってないなとぼんやり考えていたら、不意に後ろから声が掛かる。
「A、そんなところで...なにがあった？」
「ん？ああ、銃兎。なにかって...なんでだ？」
「...気付いてないのか、お前」
＿＿＿＿泣いてるんだぞ。
「そう、なのか？」
「ああ。……お前、頬に触れてみろ」
言われた通りに、ペたり、と右手の手のひらを自身の右の頬にあててみると。
確かに、そこだけ濡れた感触がある。
「...ああ……ほんとだ。俺はてっきり、雨が降ったのかと思ってたよ。俺はやっぱり馬鹿だなぁ」
「...あんな男のために泣くのはもうやめろ。俺にしろよ。」
ふは、× × × くんのことを言ってもないのになあ。銃兎には叶わないなぁ。
「お前いい男なんだから...あんな異常愛者じゃなくても選び放題だろ。俺の方が、お前を絶対に幸せに出来る。」
「……ごめん銃兎。× × × くんから、お使い頼まれてるんだ」
「っ、A！」
ああ、銃兎。俺なんかのためにそんな辛そうな顔しないで。
彼を抱きしめたくなる衝動を殺すように踏み出した1歩がひどく痛くて。
ああ、そういえばお仕置きとして踵を斬りつけられたんだったっけ。
自分の研いだ包丁で斬られるなんて馬鹿だったなぁ。
それじゃあ今日もまた。愛の監獄に戻らなくちゃ。俺じゃない、× × × さんの為に。
「ばいばい、銃兎。」
ああ、また雨が降ってきた。
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げんちゃ - リクエストです。男主受けの総攻めをお願いします。 (2020年2月17日 14時) (
レス) id: f814d33098 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - リクエストです。男主攻めで入間さんにお仕置きをお願いします。 (2020年1月31日 23時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
神羅 - リクエストで、独歩の攻めを書いてもらっても宜しいでしょうか…? (2020年1月27日 18時) (レス) id: 9b379c5a93 (このIDを非表示/違反報告)
BS(プロフ) - 簓の受け書いてください！ (2020年1月26日 2時) (レス) id: 5e6c663fd7 (このIDを非表示/違反報告)
tyoko - リクエストいいですか？乱数攻めのヤンデレが見たいです！ (2020年1月23日 21時) (レス) id: 5c05b27ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：潮海 | 作成日時：2020年1月19日 23時
