【本音】受野幻太郎__リクエスト ページ6
「幻太郎、僕、恋人ができた!」
__バサバサッ
僕がそう言うと、目の前のこいつは持っていた資料をすべて床に落とした。あーあ、片付け大変なのに。
「...相手は誰ですか、その見る目の無い馬の骨は」
「見る目が無いは酷くないか...俺の事馬鹿にしてるだろ。まぁ、さっきそこで告白されてさぁ」
「それだけ...?前、恋人は要らないと言っただろ」
「いいじゃん別に。幻太郎に関係なくない?」
突き放すようにそう言うと、目の前の嘘つきはどんどん素になっていく。...それで隠したつもりかよ。
「まあ、そいつ男なんだけどね」
「!...貴方に男色の趣味があるとは。……それで」
ダンッ!
「うぉ」
「そいつは俺よりも良い男なのか?」
目の前には、幻太郎の整った顔。
フォレストグリーンの瞳が、嫉妬でぎらぎらと輝いている。
「おいおい...」
「答えろ。誰だ相手は。……お前、全然嬉しそうな顔じゃないな?」
____恋人ができたとか、嘘だろ。
「へへ、ばれちゃったかぁ。まあ、恋人は出来る予定なんだけどね」
「は…?何を、っんむ、!?」
無防備なこいつの唇を、俺の唇で包み込む。
肘ドンしたまま固まった様はなんとも滑稽だ。
ちゅ、と唇を離して目を開けると、赤に染った幻太郎と目が合う。
ああ、可愛いなぁ。なんて愛しいのだろう。
震える幻太郎の腰を抱きしめて、甘えるように指でつつく。
「ね、なんでそんなに動揺してるの?俺よりも良い男なのかって聞いたりして。ね、なんで?」
「……そんなの」
「ん?」
ぷるぷると肩を震わせる幻太郎。
あれ、ちょっといじめすぎたかなぁ…。
加減を間違えちゃっ
「お前のことが好きなんだから、しょうがないだろ!?いい加減ッ……気付いてるなら言えよ!!!」
「っ、げんたろ」
「俺がどれだけ苦しんだか、悩んだか。俺はお前のせいでっ...お前の前で嘘を言う度、俺がどんな気持ちだったか……!!」
ぽろり。またぽろり。幻太郎の両目から雨が降る。大粒のそれらが彼の白い頬を伝い、それすら愛しいと思う俺は盲目だろうか。
だから盲目な俺は、もうとっくに知っていた想いを告げる。
「...うん、俺も、お前のことが好きだよ」
「は、」
「付き合おっか。幻太郎」
さっきキスした時とは別の困惑を浮かべる..俺の、恋人。
かわいい、かわいい、かわいい。
飄々とした皮が剥がれた、俺の恋人。
一生大事にするね、とまだ現実を受け入れきれていないこいつを抱きしめる。
交わした口付けは、限りなく甘かった。
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げんちゃ - リクエストです。男主受けの総攻めをお願いします。 (2020年2月17日 14時) (レス) id: f814d33098 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - リクエストです。男主攻めで入間さんにお仕置きをお願いします。 (2020年1月31日 23時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
神羅 - リクエストで、独歩の攻めを書いてもらっても宜しいでしょうか…? (2020年1月27日 18時) (レス) id: 9b379c5a93 (このIDを非表示/違反報告)
BS(プロフ) - 簓の受け書いてください! (2020年1月26日 2時) (レス) id: 5e6c663fd7 (このIDを非表示/違反報告)
tyoko - リクエストいいですか?乱数攻めのヤンデレが見たいです! (2020年1月23日 21時) (レス) id: 5c05b27ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:潮海 | 作成日時:2020年1月19日 23時