�此О燭詭觜垢韻糧� ページ19
(織田side)
キィ、と木製の小洒落た扉を引き、
薄暗いコンクリート調の階段を、
革靴の踵を鳴らして下っていく。
下り終えた所の、ぼんやりとした
明かりの先には何時もの二人が
カウンター席に腰掛けていた。
「遅かったですね織田作さん」
「少し用があってな」
ふと視線を逸らすと、
太宰の隣に小さな背中が。
「･･･Aか、久しぶりだな」
『おひさしぶりです、織田さん』
「今日は任務がAちゃんと一緒でね」
嬉々として語る太宰の話に
耳を傾けつつ、Aの隣、
太宰の反対側の椅子に腰掛ける。
マスターに何時ものと、空になっている
Aのオレンジジュースを頼むと
礼を言うので頭を撫でて、其れきりは
静かな時間が過ぎていく。
此の様な夜更けに小さな子供がバーに
いるべきではないだろう、と咎める奴は
此処には誰も居ない。
バー"ルパン"。
仕事終わりに、よく立ち寄る
一部のマフィア御用達のショットバー。
基本俺、太宰、安吾の三人で
呑むのだが、今日の様に太宰がAと
任務で一緒の際には連れて来て
四人で集うこともしばしばある。
俺や安吾にAは懐いて
くれており可愛く思っているし、
感覚としては妹や娘と言った感じだ。
「しかし、また見ない内に大きくなったな」
子供の成長というのは早いとは聞くが、
いかんせん俺の中で初対面、
およそ２年ほど前のAの
印象が残ったままだ。
「何身内のおじさんみたいに
しみじみとしてるんです。
･･･身内と云えば、保護者の中原幹部には
きちんと了承を得てますよね太宰君」
「流石に二度目の中也の来訪は
避けたいからね、伝えてきたよ」
『ごめんなさい太宰さん』
「いいよう気にしなくて!!
ああ可愛いなあ、Aちゃんは」
「だな」
「其れはいいですが太宰君、煩いです」
興奮してもみくちゃにAの頭を撫でる
太宰を見て俺も撫でると、
太宰を挟んでいるので少し遠い
安吾も腕を伸ばして撫でる。
Aはよく此処の店に
居座っている猫のごとく
気持ち良さそうに目を細めている。
何時も通り、何でもない話をしながら
ゆったりと流れていく
此の時間が心地よくて好きだった。
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百鬼 レヴェル(プロフ) - この作品とても好きです！陰ながら応援させて頂いております‥‥！ (2016年12月11日 17時) (
レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたな - 更新頑張ってください！（＾ω＾） (2016年11月27日 16時) (レス) id: c03256ea79 (このIDを非表示/違反報告)
廉 - 私も某バレーアニメに某刀剣擬人化アニメ見てます!! (2016年10月30日 0時) (レス) id: d91f3f562f (このIDを非表示/違反報告)
ももニャン(プロフ) - 更新まってます！ (2016年10月9日 0時) (レス) id: d319533860 (このIDを非表示/違反報告)
瑠樺@深夜営業(プロフ) - 更新全裸待機してます！さすがに全裸は見苦しいですが！頑張ってください！応援してます！ (2016年9月23日 17時) (レス) id: 2e445ac1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩梅なり | 作成日時：2016年5月10日 0時
