彼氏いない歴 ページ2
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『じゃあとりあえず、一発目お疲れっつーことで打ち上げでもすんか！！！！！』
『いーね！いこーぜ、いこーぜ！！』
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『向こうもう男揃ったって！』
『まじ？！』
『今年こそは彼氏作って充実しまくるしー！』
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1日の講義が終わり、キャンパス内にはたくさんの明るい声が響き渡っていた。
すれ違う学生はみんな打ち上げや、合コンに繰り出していた。
そんな中、周りとは逆方向に足を運ばせていたのは私。
「藤井 A」
私は相棒の一眼レフを首から下げて歩いていた。
「は？なにそれ？！来れないってどーいうこと？！どーすんのよ今から！もーっ！！」
遠くから聞き慣れた声が聞こえてきた。
私は本能的にか、巻き込まれないようにと必死に影を消すようにして歩いた。
「ああっ！！！！Aっ ！！」
しまった。
私を見つけた途端一目散にこっちへ走ってきたのは
「岡田沙織」
「な、、、なに？」
沙織とは高校からの付き合い。
沙織「これから暇？」
「や、、、暇といえば暇だけど、暇じゃないっちゃ暇じゃないっていうk……」
沙織「よしっ！じゃあ、決まりね！」
「は？」
沙織「みんなー大丈夫ー！！人数足りたよー！」
そう言いながら沙織は向こうにいる茶髪の女の子集団に手を振る。
「ちょ、ちょっと沙織 ！ど、どういうこと？」
沙織「合コンだよ、合コン！！」
沙織は持ち前のキラキラスマイルで私の手を握った。
「や、合コンって………私、そういうのはちょっと……」
すると沙織は私の顔を見て大きなため息をついた。
沙織「………Aさぁ、あんたもう大学3年だよ？それで未だに彼氏いない歴が年齢です。なんてありえないでしょ！！」
なっ、、、
なんてことを……
「なっt………い、いいの！私は！」
沙織「今年こそはいい人見つけて恋の花を咲かせなきゃ！！ね！」
「い、いや、でもわたs..........」
沙織「じゃあ、このあとすぐに駅集合ね！」
そのまま私の声は揉み消されて、合コン参加は決定となってしまった。
．
．
続く
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作者名：ち さ 。 | 作成日時：2016年11月3日 17時
