レディースデイ ページ13
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久々のオフに浮かれて
中々会う事の出来ない友人達へ誘いを掛けた昨夜。
それを急遽キャンセルする事になったのは
つい今朝方のことで、
「んだよー、まだ予定日じゃないってのに…」
女性であれば誰しもが経験する
月1にやって来るアレは、何故か男の俺にも毎月やって来るようになった。
“一週間ぐらい早まる事もあるからね”
なんて知ったような物言いをして現場へと向かった恋人には未だにやって来ない。
「腹痛い、重い、ダルーい。つうか何で俺だけなんだよ、ふざけんなよマジで。だいたいもう少し早く言えっての…お前が上手く出来んのは女の扱いだけか、オープンスケベが。」
ベッドに横たわって布団の中へ潜り込んで
かれこれ数時間。
空腹はある…けど下腹部の痛み勝っているし、
どうせなら昼頃には帰るなんて言っていたアイツと一緒に食べたいとか…ちょっと思ってたり。
「たくっ、撮影押してんのかよ…。昼過ぎてんじゃねえか、あのくそガヤ。人がヒーヒー言ってんのによー。」
仕事だって分かってる、仕方ないと思ってるし
お互い様だ。けど、痛みに加えてどんどん苛立ちが増していく…
「ほんとはとっくに終わってて、女といちゃこらしてんじゃねえの?あちこち色気振り撒きやがって…こっちの身にもなれっつうの。」
臭い香水纏って帰ってきたらマジでぶちころす。
…この苛立ちもこの腹の痛みも、身体の重いのも
ぜーんぶアイツに飛んでいけばいいのに
「ただいまー…って、俺が行く前と体制変わってなくない?」
“今回はかなり辛そうだね…”
心配そうな声と共に軋んだベッド、
下腹部を押さえる俺の手に重ねるように布団越しに重なった手のひら。
…優しくて暖かいけど、あまりにもピンポイント過ぎて怖いわ。
「そりゃあ、初めて触れるわけじゃないし。なんなら身体の隅々まで把握してるから、北山のあんな処やこんな処…「んな簡単に触らせねえかんな…!」…ちっ」
心情を察してくれたのは有り難かったものの、下へと移動し始めた手に身の危険を感じて慌てて顔を出した…までは良かった。
「は…、くっ……んん…っ」
一瞬忘れていた腹の痛みが突然襲ってきて、
思わず目の前の恋人へすがるように見詰めたのが悪かった。
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作者名:lai | 作成日時:2018年2月24日 18時