第32話 乗船! ヴィーナスアーク ページ39
夏休み。
私、松平柑奈は愛美と一緒に豪華客船型アイドル学校、ヴィーナスアークを訪れていた。ついでにもう一人、四ツ星学園における私の相棒、
晶「わぁ〜! ホントに船まるごとアイドル学校なんだね〜!」
柑奈「…晶、遊びに来たんじゃ無いんだぞ。」
愛美「騒ぐなら置いていきますよ。」
晶「愛美って見かけによらずドSだよね…。大丈夫! ちゃんと大人しくしてまーす!」
…晶を連れて来たのは失敗だったな。
レイ「お待ちしておりました。騎咲レイと申します。英愛美さんと松平柑奈さんですね。…そちらの方は…」
柑奈「あ、晶は追い返しても大丈夫です。」
晶「えー! 柑奈〜、せっかく来たのにそれは酷いんじゃないの〜?」
柑奈「勝手に付いて来たんでしょ…。」
レイ「いえ、大丈夫ですよ。ご一緒にどうぞ。」
晶「ありがとうございます!!」
柑奈「…どっちが年上かわからんわ…。」
こうして応接間に通された私たち。
エルザ「ごきげんよう、マナミ・ハナブサ。」
愛美「ご無沙汰しております、エルザさん。こちら、私の同級生の松平柑奈と唐沢晶です。」
愛美は四月頃に一度、ヴィーナスアークを訪れていた。どうもその時ある取り引きをしたようなのだが…。
愛美「虹野さん達、素晴らしいアイドルでしょう?」
エルザ「ええ、ローラ・サクラバとマヒル・カスミは星のツバサを手に入れたし、言うことはないわ。」
柑奈「…まさか愛美、取り引きって後輩を売ったのか!?」
愛美「人聞きの悪い言い方ですね…。確かに二階堂さんを通して中等部の生徒の中から留学生を募集したのは私ですが、彼女達は自分達で留学を決めました。それにもうすぐ学園に戻って来ますよ。」
柑奈「なんだ、焦った…。」
愛美「ではエルザさん、本題に入りましょうか。」
エルザ「ええ、あなたが知りたがっていた星のツバサについてね。」
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作者名:AGEHA | 作成日時:2018年9月24日 12時