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私が首領の命を狙っている?

そんなはずはないだって私も森さんに絶対の忠誠を誓っているし、もう父親みたいな存在だって思ってた…

じゃああの冷ややかな暗い闇を秘めていた瞳は

  私を疑っていたから??


その途端、私が見ていた景色には暗幕がかけられ、意識は闇へと沈んだ


***

「ーーー、ーーーーー」

ぶつぶつと誰かの声が聞こえる
 
目を開くとそこはマフィアの医務室だった。

私の周りにはカーテンがかけられているが、隣からは話し声が聞こえる

「あの程度で借りなんて思われちゃ、かえって傷つくよ……それで借りを作っているもう一人って?」

声の主が治さんであることはすぐにわかった。

話し相手はその質問には答えずに、部屋を出ていった。


「治さん…?」

「!……Aちゃんか〜!そこにいたの?」

「ええ、気絶しちゃって、多分中也さんが運んでくれたんだと思うんですが…」

「最近仕事続きだからね…」

「ええ…あとちょっと……悩んじゃって…」

「ふうん……ねえ、ちょっとお茶しない?」


***

治さんは私を横浜の海沿いにある素敵な喫茶店に連れていってくれた。

彼は珈琲、私は紅茶を頼み、久々の休息を楽しんだ。


「悩みってなんだい?」

「え?」

「悩みだよ悩み。先刻悩んでるって言ってたじゃあないか。相談してご覧」

「ああ…うん…こ、これからどうしようかな〜と。」

「これから?ミミック戦が終わった後かい?」

「まあ、それも含まれますけど…」

「何だそんなことか〜!答えはもうでてるじゃあないか!」

かれはケラケラ笑って珈琲をぐっと飲み干してこういった。

「Aちゃんは一生私といればいいのだよ!」

困惑した。一生?それは召使い的な者として言っているのだろうか。

それともまた違った意味なのだろうか。


人生のパートナーみたいな…


「なーんてね!AちゃんはAちゃんの行きたい所に行けばいいさ!よく考えて選び給え」

「分かりました。」

「分かってくれたかい?それなら」



「一生貴方についていきます。」

「え?」


「治さんは私がいなかったら仕事も終わらないですし食生活もどうしようもないですからね〜」

「え?え?嘘でしょ?」

「召使いでも何でもやって差し上げますよ」

「召使い……?ふはっあははは!」

「何がおかしいんですか?!」

「否、何でもないよ〜」

プルルルルプルルルル


「あ、すいませんちょっと電話出てきますね」

「大丈夫だよ〜」

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作者名:あさ x他1人 | 作成日時:2019年12月31日 23時

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