23 ページ23
・・・・・
《 13：15 》
梢「なんかAさんとお昼食べるの、久々ですね！」
「そうねー！最近外だったからなぁ」
梢「松本さんに取られちゃった気分。私のAさん。」
「ハハハ(笑)んなことないって！その言い方やめてー(笑)」
数週間ぶりのこっちゃんと二人のランチ。
会議と会議の合間とか
外回りに行ったついでとか
ここんとこお昼は松本さんと適当に済ませてたから
落ち着いて食べれるのも久しぶり。
っていっても社食だけど。
コーヒーまで飲む余裕があるなんて素敵〜♪
とか思ってたら…
梢「あ、噂をすればほら、きましたよ？パートナーが♪」
「へ？」
振り向けば、荷物をもってこっちへ向かってくる松本さんが。
松「外行くぞー立花。」
「え？！早いですよ！！ちょ、ちょっと待ってくださ…」
慌ててコーヒーを飲んで、荷物をしまって…
梢「あ、Aさん？さっきAさんいなかった時に、
オフィス部の同期の方来てましたよ？Aいないかーって。
櫻井さん？でしたっけ。」
「あ、翔？なんだろ、」
梢「もー、あんなイケメンの仲良しさんいるなんて知りませんでしたよ！
どういうことですか！」
「ハハッ(笑)どうもこうもないよ、ただの同期だよ
ありがと、後で連絡しとく」
梢「今度私紹介しといてください♪」
「わかったわかった(笑)」
なんて、こっちゃんと笑ってた時、だった。
「ほーら、行くよって！…
…早く、おいで？」
そう言う彼の笑顔を見て
何かが弾けた。
キュンって、音が鳴ったのが分かった。
好き、って言葉がはっきり頭に浮かんだ。
いつも見てる笑顔なのに
いつも聞いてる声なのに
おいで、のたった三文字で
特別なものに変わってしまった。
結局、こんな簡単に
びっくりするほど急に
この人に射抜かれてしまった私は
……なんて単純なんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1558人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年5月11日 20時
