8.お父さん? ページ12
「君がAちゃんだね?」
「…だあれ?」
ある日、仕事から帰ってきた神谷が連れてきたのは…
「遊佐浩二です よろしくAちゃん」
ゆっちー、こと遊佐浩二だった。
「ゆさこーじ?」
首を傾げながらそう呼んだAに
「好きなように呼んで良いよ」
と遊佐が笑いかけると、
Aは少し俯き「んー…」と悩む素振りを見せてから、
恐る恐る、と言った感じで呟いた。
「ゆさパパ…?」
遊佐は膝をつき、目線を出来るだけAに合わせていたのだが、
Aは顔を俯かせたまま、目だけ遊佐を捉えていたので自然と上目遣いになっていた。
つまり……。
「ぐふっ…!」
遊佐もオチた←
「だめ、かな…?」
不安げに瞳を揺らすAの頭を撫で、
「全然。好きなように呼んで良いって言ったでしょ?
だから、それで良いよ」
と遊佐が笑うと、ほっとしたようにはにかむA。
「…よし、おじちゃんと行こうかAちゃん」←
「「「いやいやいやいや」」」
「それパパじゃなくて誘拐犯のおじさんですから!」
宮野のツッコミに
「おじさんじゃないから。まだ35歳だから」
と遊佐が言い返した。
「そこ!?っていうか自分でおじちゃんって言いましたよね!?」
「自分で言うのと人に言われるのとはダメージが違うの!」
因みに、この間Aはずっと遊佐の腕の中にいる。
「ゆさパパ、のぶくんのとこいきたい」
暫く大人しくしていたAがそう言うと、
遊佐は漸くAを解放した。
「のぶくん」
「どうしたのA」
「あのね……」
膝を折り、Aに目線を合わせた岡本の耳元で小さい声で話したAは、
言い終えると恥ずかしそうに「ないしょ、だよ?」と笑った。
「うん、内緒。」
平静を装っている岡本だが脳内では荒ぶっていたことは言うまでもない。
『ひろにぃと、すずにぃと、マモくんとそーまにぃとのぶくんがいて、ゆさパパがパパになってくれて
ましろね、いまうれしーんだ
ふわふわしたきもち…しあわせなの』
Aの言葉はシェアハウスのメンバーは勿論、遊佐にもしっかり伝えられた←
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汐里(プロフ) - 首絞め社畜さん» 磁石コンビいいですよね!!(杉田智和さんのイニシャルのSと中村悠一さんのイニシャルのNを磁石のS極N極に当てはめてお二人のことを磁石コンビ、と呼ぶそうですよ(^-^)) (2020年9月1日 23時) (レス) id: 4127fad5df (このIDを非表示/違反報告)
首絞め社畜 - やっぱ磁石コンビしか勝たん!(あまり意味知らんけど) (2020年8月25日 1時) (レス) id: 5004386429 (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - ぶんどきさん» ありがとうございます (2019年12月2日 16時) (レス) id: 4127fad5df (このIDを非表示/違反報告)
ぶんどき - よきよきです。 (2019年12月2日 16時) (レス) id: 28f11470f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐里 | 作成日時:2019年11月11日 23時