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ここ、どこだ？
目を覚まして周りを見渡す。
横に寝てる綺麗な男の人の顔を見て一瞬驚くけど、あぁそうそう、裕太だったと思い直す。
寝起きにこんな綺麗な顔、反則じゃね？
裕太の頬をつんつんしながら、昨日のことを思い出す。
よく分からないけど、裕太の家にいて。
記憶は全くない俺に、疑いもせずに服や日用品を買ってくれて。
夕日の見える海にまで連れいってくれたんだ。
良かった、昨日のことをちゃんと覚えている。
「ん」
頬を触られてくすぐったかったのか、裕太が声をあげて目を開ける。
「おはよう、裕太」
俺が声をかけると、眠そうだったその目が見開かれた。
「みつっ！！」
そんなに驚いてるなんて･･･どうかした？
俺の顔に裕太の手が伸びてきて、そっと頬に触れる。
ん？俺の顔になにかついてる？
「裕太？どうしたの？」
「いや、なんでもない･･･大丈夫だ。」
うーん、そんなに大丈夫には見えないけど裕太が笑ってくれるから、俺も自分の感じた違和感なんて別にいいやって思う。
「おはよう、朝ごはんにしようか」
「うん！」
2人で食べた初めての朝ごはんは、トーストと目玉焼きとコーンスープ。
「本当は和食がよかったよね。でもご飯炊いてなくて･･･」
「別に大丈夫だよ。俺ね、裕太とご飯食べられたことが嬉しくて」
「昨日の夜は食べないままだったもんね」
「だからかっ！俺腹減ってた！」
2人で食べたご飯はただのトーストと目玉焼きだったのに、本当に美味しくて。
空っぽで何も無かった俺に、少しだけ色を添えてくれた。
「みつ、俺ね、これから仕事に行かなきゃいけないんだけど･･･1人で待ってられる？」
「大丈夫だよ！俺留守番できるから」
「いや、出来ないとは思ってないよ」
俺の頭をなでなでしながら言うことじゃないと思うぞ。
「これ、お昼代とこの家のスペアキー」
「ねぇ、裕太･･･こんなに大事なもの渡していいの？」
俺自分が何者かも分かってないんだよ？
そんなやつに家の鍵なんか渡すか？
てか、こんなやつ家に入れてて大丈夫なのか？
「大丈夫、みつはそんな変なことしないの分かってるから」
何でそんなに無条件で俺を信頼してくれるんだろう･･･
「大丈夫？ちゃんと待っててね。仕事が終わったらすぐに帰るから」
「もう！俺子どもじゃないもん！」
むくれる俺に笑いながら、行ってきますって言うから。
俺も、行ってらっしゃい、って見送った。
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WHITE(プロフ) - kinokoさん» kinokoさん☆初めまして♪コメントありがとうございます。毎回玉北をあげる時は緊張するのですが、受け入れて頂いているようでホッとしています。そして嬉しいお言葉ありがとうございます♪励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2018年1月7日 16時) (
レス) id: 6606f9fb9a (このIDを非表示/違反報告)
kinoko(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いています。藤北信者ですがWHITEさんの書く可愛い玉北が大好きです！玉ちゃんのために一生懸命なみっくん癒されます。2人が幸せだと嬉しいです！これからも作品楽しみにしています！ (2018年1月6日 20時) (レス) id: de0732224c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：WHITE
| 作成日時：2018年1月5日 23時
