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「ちょ・・・裕太・・・泣くなって」


その綺麗な顔に流れる涙を、俺はただただ見ているだけしかできない。


「みつならそういう場面にいたら、絶対助けるって。分かってるのに・・・なのになんで?って思った自分も嫌だったし、俺が気持ち伝える前じゃなくてもって思ったし・・・そんなことを自分が思ったこと自体も嫌だなって思った・・・」


「裕太・・・」


「そうしたらさ、漫画も描けなくなっちゃって・・・どうしていいか分からなくて・・・担当さんにもめちゃくちゃ怒られてさ・・・『人気作者が何スランプに陥ってるんですか?』ってさ・・・」


人気作者さん・・・なのか・・・


「色々気持ちの整理つけるために、みつとのこと漫画で描いてみたんだけど・・・やっぱりあそこからは描けなくて・・・」


俺の目を見つめながら、涙を流して言うんだ。


「みつはここにいるのに、俺は何も出来ないから・・・せめて漫画にして・・・元気なみつと俺と幸せなの・・・描きたかったんだ・・・。なのに漫画の中でもそれは掛けなくて・・・。だからみつが部屋に現れた時に、驚いたし・・・このまま時間が止まればいいって思ったんだ」


「それは・・・俺もだよ・・・裕太と一緒にいて、すっごく楽しくて・・・一緒にいると安心したし・・・。だから俺がキャラだったことにめっちゃショック受けたし・・・」


「だから!違うって!」


「うん、今なんとなくわかった。でも・・・それでも俺・・・裕太といたいって思った。俺ね、多分・・・事故に遭う前も・・・裕太のこと好きだったよ。友達だった時のことなんて覚えてなかったけど・・・今も覚えてないけど・・・」


そう、俺はまだなんにも思い出せてない。
今の俺は裕太とあの部屋で出会った1週間の事しか覚えてない。
でも本当に楽しかったんだ。
一緒にいるのが当たり前で、ずっと前から一緒にいたような、あの空気感。
2人で見た海の夕日。


また、一緒にいたいな、一緒に見たいなって。


そう思ってる。


「裕太、俺ね、やっぱり裕太が大好きだよ。だから・・・そばにいてもいい?」


「みつ!」


ぎゅって抱きしめられる。


「俺ね、筋肉とか落ちちゃってるし前の生活に戻るのにリハビリとか・・・必要みたいなんだ。でも一緒にいられるように、頑張るから!」


「ばーか、俺も一緒に頑張るよ。2人で頑張っていこう。だからみつ・・・俺のパートナーになって下さい」


お互い涙で濡れた瞳で見つめ合う。

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WHITE(プロフ) - kinokoさん» kinokoさん☆初めまして♪コメントありがとうございます。毎回玉北をあげる時は緊張するのですが、受け入れて頂いているようでホッとしています。そして嬉しいお言葉ありがとうございます♪励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2018年1月7日 16時) (レス) id: 6606f9fb9a (このIDを非表示/違反報告)
kinoko(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませて頂いています。藤北信者ですがWHITEさんの書く可愛い玉北が大好きです!玉ちゃんのために一生懸命なみっくん癒されます。2人が幸せだと嬉しいです!これからも作品楽しみにしています! (2018年1月6日 20時) (レス) id: de0732224c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:WHITE | 作成日時:2018年1月5日 23時

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