気がついたら番外編

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｢白い鳥･･･い、いただき･･･ます･･･｣


恐る恐る口に入れるユウタの動きをじっと見つめる。


｢なーにーこーれー！！！｣


ユウタの目が見開かれ、物凄い驚いている。


｢初めてだ、コレすげぇ！｣


あのさ、誰も味の詳細を言わないのはなぜ？
甘いのか、辛いのか、酸っぱいのか･･･
せめてそのくらい言ってくれれば、あとの人も食べやすいと思うんだけど･･･
そこら辺のチームワークだけは、やたらといいんだから。
全くもう。


｢みんながそこまで言うなら･･･｣


ケントも開けてくれた。
うんうん、ケントはね、髪の色に合わせたからね。


｢ちょっと！何コレ！食べられるものの色なの？水色の中に黒入ってるけど！ちょ、コレ死なない？｣


失礼なっ！
それはコアファンがいる、あのチョコだぞ！
ギャンギャン騒いでるけど、なんだかんだ口に入れてくれるケント。


｢ん？これ･･･ミント？｣


｢ちょこ、みんちょ、よ。おいちー？｣


｢うん、このスースーする感じ！斬新！｣


ニカなら間違いなく｢こんな歯みがき粉みないな味食えるかよ！｣ってめった切りだろうな･･･


｢ケント･･･お前、大丈夫なんだな？｣


｢うん、これ癖になる味だね｣


｢じゃあ俺も開けるか･･･｣


ほら、ニカはやっぱりイヤイヤ開けてるよ。


｢おい！みつ！！お前！！コレなんだよ！！まるでう〇こじゃねぇか！！｣


あ、言ったよ。
やっぱりニカはハッキリ言ったよ。


｢ゴンッ｣


無言でワタル、ミヤタ、ユウタ、ケントの拳が飛ぶ。
ニカ、生きてるか分からないけど･･･今のは絶対お前が悪いからな。


｢いってぇよ･･･そもそも好きな人にあげるのがなんでこんなう〇･･･｣


言いかけて慌てて口を抑える。
トリュフチョコを馬鹿にしやがって！
それがオーソドックスで美味しいやつなんだぞ！！
俺から殺気を感じたのか、ケントによって口に詰められたニカは･･･


｢なんじゃこりゃーーーーー！！！ちょ、何コレ！！すげぇじゃん！う〇ことか言って悪かった！！｣


何回言いましたか？
ワタルは言いたかっただろうに、それだけは避けてくれたのにさ。
やっぱりニカはニカだよな。

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