気がついたら番外編

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｢みつー！なに、なに？みんな呼び出して一体なんなわけ？｣


興味津々のニカと、ソワソワしてるケント。
とりあえず呼ばれたから来ました的なミヤタと、遅せぇよと言いたげなユウタ、呼び出されたのがみんなということに不服そうなタイスケ。


いやさ、誰か1人だけにあげる、とかじゃなくて。
誰か1人にあげないとかでもなくて。
だからこそみんなを呼んだんだけど。


｢あい、こえ。ばえ、ちゃいん！きちゃーま、みんな、しゅき。あげりゅ、しゅるー！｣


ニコニコしながらチョコを配っていく。


｢チャーマ様が1人1人に考えて作りましたから、愛情はたっぷりですよ｣


ワタル、ナイスフォロー！！
ラッピングだって頑張ったんだぞ！


｢私のはこれですね、オレンジピールチョコです。髪の色と合わせてくださったんですよね｣


ワタル･･･よく分かってくれたー！！
そう、ちょっと凝ってみたんだよー！


｢え？チョコって何？｣


｢食べてみればわかりますよ｣


ケントにワタルが答える。


｢ちょっとぉ！食べ物なの？ヒントはそれだけ？｣


まぁそうなるだろうな･･･


｢待て、デストーダのあの実がコレになったわけ？｣


｢は？あのデストーダの？｣


ユウタの発言にタイスケもギョッとしている。
いやいや、とりあえず食べてくれないか？


｢チャーマ様、オレンジピールとチョコが合っていてとても美味しいです｣


満足気に食べているのはワタルだけで。
あとの5人は箱すら開けていない。
それはそれで失礼だと思うぞ！！


｢じゃ、じゃあ、ミヤタ、開けます！｣


そんな気合い入れなくても大丈夫だって。
ちゃんとみんなのこと考えたんだから。


｢コレは･･･また違う見た目ですな･･･なんというか･･･棒にささってるのは･･･｣


｢たべう、しゅる！｣


｢い、いただきます｣


勢いよく口に入れると･･･


｢う、美味い！ミヤタのはブドウですかっ？｣


｢ちゃい、ましゅかっちょ、ちょこ、でぃっぷ、らお｣


｢シャインマスカットというチャーマ様の世界のブドウだそうですよ。私はそのまま食べましたが美味しかったです｣


ワタルとミヤタが食べ始めたこともあり、ユウタも箱から取り出している。
それは、俺の自信作だ！


｢え、白いとり？｣


｢ちぇーめーにょ、いぶき、らお｣


ホワイトチョコで作った俺の生命の息吹ちゃん！
これは絶対にユウタにあげたかったんだ。

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