気がついたら番外編

AのHappyBirthday1 ページ32

｢Aの2人はお互いの誕生日には仕事を入れない｣


この業界にまことしやかに囁かれている噂らしい。
そしてこの業界だけでなく、ファンの間にもこの噂が届いているようだ。


白い鳥さんでこんな話題でもりあがっている。


｢Aってお互いの誕生日に仕事入れないってマジ？｣


｢クリスマスもお正月もバレンタインもホワイトデーもお盆もガッツリ仕事してるのに、誕生日だけは絶対って聞いたよ｣


｢生まれてきた日は特別に2人だけでお祝いしますってやつじゃん｣


｢でも前にみんなで誕生会したって画像上がってたよね｣


｢当日だけは2人で過ごすみたいだね。誕生会したの、当日じゃないもん｣


｢2人だけでお祝いって何してんだよー！｣


｢え、そういうことでしょ？｣


｢やだ、やっぱりA尊い！｣


｢なのに、当日のことは全く何も匂わせてこないから勝手に勘ぐるよねー！｣


｢妄想はタダだよ！勝手に妄想して萌えてます。むしろ悶えてます｣


え、何コレ。
俺らのこと勝手に勘ぐられて、妄想されて･･･悶えるって何？
悶えるって何？


あ、大事なことなので2回言いました。
なんなら3回目も言っていいですか？


｢ひろみつー？何ブツブツ言ってるの？｣


｢裕太！これ見ろ、コレ！｣


｢ん？んー･･････あぁ、だろうね。俺もファンならこの位するもん｣


｢はぁ？｣


｢2人が絡んでたら･･･やだっ、もう！ってなるじゃん｣


｢絡むってなんだよ、絡むって！｣


裕太、お前変態かっ！？
イケメンゆるふわアイドルの裕太君の発言ではないぞ！


｢でもさぁ、確かに、なんで俺らの誕生日は2人とも仕事休みなんだろうね｣


あれ？裕太も分からないことあるんだ。


｢ね、俺もさ、去年言われて気がついたんだよね。そう言えばそうだなって｣


｢前日の仕事も結構早めに終わりになるしね。今度のひろみつの誕生日もそんな感じだよね？｣


｢うん、俺仕事なし｣


｢じゃ、どこか行く？｣


｢いやいや、これだけ騒がれてていけるかよ･･･｣

2→←We are meant to be.TxK〜KING降臨END〜

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