気がついたら番外編

We are meant to be.TxK〜KING降臨4〜 ページ29

「……」
「たぁーまー？？何怒ってんの？」

わざとらしく聞いてくるぜ、このお色気ダダ漏れ男！

なぁーんでミツの部屋にこの男までいるんだ！？

「玉ちゃん〜どしたの？疲れた？横になる？」

「大丈夫。」

そうだ、この場から離れてなるものか！！
ミツが危険に晒されると分かっていながらこの場を離れるわけにゃいかんでしょ！

「北山、これ美味しい！」

「あ、ほんとー？それねー、自信作だよ」

「マジ美味いよ、あー、俺も料理出来たらなぁ。」

「藤ヶ谷苦手な事あるんだ？意外〜」

「あるよ〜特技って言えるものって言われると困るぐらい普通の人だよ？」

よく言うぜ！
割かし何でもこなす癖に！感じ悪いぞー！！！
ミツも騙されんなー！！！

「そうなんだ〜、あ、じゃぁ持って帰る？いっぱい作ったし！」

「いいの！？嬉しいー！」

ちょっと待っててね〜。

そう言って、ミツは奥のキッチンへ。

「ガヤ…ミツはあげないからね。」

「は？何、玉、珍しく弱気じゃん？」

「ミツの事本気だもん。」

「へぇ〜。ホンワカ玉ちゃんは溺愛なんだ？」

悪いかよ！

〜〜♪

「あー！玉ちゃんー！ごめーん！宅急便だわー！出てくれるー？」

「あ〜い。ハンコは？いつもんとこー？」

「そー！いつもんとこー！ごめんねー」

「はいはーい。」

じゃ、下、行ってくるわ。と、ガヤに言ったら。
何故かニヤつくガヤ。

「いつものとこ。ねぇ？」

「んぁ？」

「なーんか、夫婦みたいだね？」

頬杖つきながらタバコに火をつけるガヤはやはり悔しいぐらい色気ダダ漏れ男であった。

「うちのお嫁ちゃん可愛いっしょ？」

よっこいせ。と腰を上げ、ガヤに「ゴチでーす」と笑われたが、宅急便のお兄さんを待たせる訳にもいかず、下への階段を降りていった。

We are meant to be.TxK〜KING降臨5〜→←We are meant to be.TxK〜KING降臨3〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す