気がついたら番外編

異世界の年末年始1 ページ1

「ねぇ、チャーマ」


「う？」


「チャーマの世界の年の終わりと初めはどんな感じなの？」


「ねんまちゅ、ねんち？」


うーん、どうだろ？
ザ・日本っていう感じの年末年始ってやったことないんだよなぁ。


「ちぇれび、みりゅ」


「は？」


「おうた、おわりゃ、みりゅ」


ダメだな、こりゃ伝わってねぇな。


「歌とお笑い？まぁどこの世界でも楽しく過ごしてるってことだな」


さすがニカだなあ。
俺の言うこと大体把握してくれてる。
ありがたい、こういう時は特にな。


「あっ、かみしゃま、ありがちょ、おねがい、しゅる」


「『かみさま』ってなに？」


あーーー！！そこから！？マジ？そこから？
これ、説明めんどくせぇやつじゃんか！


「ここ、しぇかい、にゃに、しゅる？」


さっさと話題を変えるに限る。


「特に何ってことはしないけどなぁ」


え？マジ？今のユウタ、俺のこと騙そうとしてる？


「ほんちょ、にゃに、しゅる？」


「本当に特に何もしないって！」


えーーーーーー！！！マジ？


「敢えて言うなら･･･空に魔力を放つくらいですかね」


オレンジ君･･･それってちょっと･･･俺のいた世界の、魔法映画みたいなやつ？


「魔力を放つ時に、伝えたい人に伝えたい想いを込めて放つんです」


ほうほう、オレンジ君もっと詳しく！


「で、その時にその人が空を見ていたらその想いが空に文字で浮かび上がるってやつだろ？」


おや？ユウタも知ってるのか？


「その人にしか見えないって言ってるけど本当なのかな？俺経験したことないけど！」


ニカ･･･残念だな･･･


「いやいや、そもそも俺たちそういったことやったことないじゃん」


冷静なツッコミですね、タイスケさん。


「やりゅ！きちゃーま、やりちゃい」


「んー、みちゅやるの？じゃあ俺見てようかなぁ」


「私も見てましょう」


「俺も見てるー！」


「たーしゅ？」


「もちろん俺も見てるよ」


なぁ、なんで誰もやらねぇんだよ！
みんなでやった方が楽しいじゃんか！！
どんなに俺がアピールしても、4人は見てるって言うんだよ。
つまらん！！

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