まさか……え、まさか？ ページ2
『……うわ、みかんが食べたい』
「……随分といきなりだな」
『何かすっごくみかんの気分、ルフィの所に行って貰ってこようかな』
「新世界ひろしと言えど気軽にそんなこと言えるのはAくらいのもんだな！」
ここは四皇赤髪のシャンクスが率いる赤髪海賊団の船の上
ちなみに船は無人島に停泊した所でクルー達が下船の準備をしている最中、ベックマンとヤソップ、Aは甲板からその様子を眺めていた
「無人島でも柑橘系の果物はあるかも知れねぇ、ちょっと我慢してろ」
『でもさベック、我慢した結果、何も無かったらアタシ何するか分からないよ？』
「たかがみかんのために島1つぶっ飛ばすってか？」
『ヤソップ、今たかがって言ったな？心の底からみかんを求める今のアタシにたかがって言ったな？』
「…………絡み方がシャンクスに似てきたな」
『ありがとう、欠片も嬉しくなッ……！！？？』
ダダダダダッ…………バタンッ！！
「……どうしたんだ？Aのやつ」
「さぁなぁ……」
…………ギィーッ……バタンッ……
「A？大丈夫か？」
『……ねぇ、シャンクスは？』
「お頭なら先発隊と島に降りたぞ」
『………よし』
「「？？？」」
『ベック、ヤソップ、実家に帰らせて頂きます』
「「…………はぁ！！？？」」
『じゃ、なるべく早く帰るから』
「お、おいA！」
『あ、本当になるべく早く帰るからシャンクスには大人しくしといてって言っといて！いつものお酒も持って帰るから！』
「おまッ……実家って！」
『いざ行かん！！フーシャ村！！“疾風”！！』
「おい待て！！A！！」
「はぁ……無駄だヤソップ“風は同じ場所には留まらない”だろ？」
言うが早いか、言葉通りの疾風のように一瞬で姿を消したAにベックマンは呆れたように笑みをこぼした
この船に、いや、この世界のどこにも“海風”の二つ名を持つAの自由を遮れるものは1つとして無い
その事実をため息と共に改めて噛み締める2人だった
「お頭に何て言うかねぇ」
「風が吹いてったとでも言っときゃいい」
「あんたに任すぜ、副船長」
「バカ野郎が、お前も道連れだ」
いつもの事だと諦めたように話す2人が意地でも引き止めればよかったとこの日を思い返すのは、まだ少し先の話なのだった
(おーい！戻ったぞー！)
(こんな時に限って戻るの早ぇよ……)
(何だ？Aはどうした？)
(……風が吹いてったよ)
(はぁ？)
･
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りりあ(プロフ) - 面白い! (2023年1月19日 22時) (
レス) id: 6b86319673 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - あやさん» ありがとうございます！子どもたちが生まれた暁には、きっと甘々な一面を見せると思います(´﹀｀)親になってもラブラブな2人なので、これからも見守って下さい！お楽しみ頂けるようにこれからも励みます！！ (2022年5月16日 20時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - マルコが良いお父さんしてる〜(´TωT｀)サッチとマルコの絡みも良いし、マルコの溺愛っぷりも好き、夢主のマルコが好きっていう行動とか発言も好みです！応援してます。 (2022年5月15日 22時) (レス) @page46 id: 95a1685357 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - ラリヤルさん» ありがとうございます！喜びのあまり感涙です！！今後もお楽しみ頂いけるよう精進させて頂きます！ (2022年4月18日 19時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
ラリヤル - 初コメ失礼します！ とても楽しみながら読まさせていただきました。もう、ファンです！ 更新楽しみに待っています！ (2022年3月25日 9時) (レス) @page11 id: 5850dd4efb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2021年9月23日 15時
