あなたの1番。#短編集

冬の壁ドン。#小瀧望 ページ3

ドンッ





二人っきりの教室で目の前には整った望の顔。




「ど……どしたの？////」



望「今日のあれ……なに？」





ちょっと怒ったような顔してて


でも、どこか寂しげな顔した望は


多分、今日私が罰ゲームで男子と手を繋いだことで怒ってる。




「あ…あれは！罰ゲームじゃん！////」




望「けど、俺は嫌やった。」




「せやけど……そんなん！///…っ//」






言い訳する間もなく望の唇が重なる。






「…んっ///はぁっ……///」





いつもよりちょっと強引なキスに嬉しかったり。


なんなら、もっと愛しくて。






「望しか見えてへんっていってるやんかぁ////」




ふと、本音が漏れた。




望「はぁっ……？！////」




と、思ったらなんとも情けない望の声。




望「ちょ、おまっ…お前…雰囲気ってものを…」




とかブツブツ言ってると思ったら。





ギュッ









望「……くっそ…俺、全然余裕あれへんやん///」






なんて言って抱きしめてきた。






「望…///どしたん？////」





望「今…俺の顔見んといて…///」







かすかに見えた望の顔は耳まで真っ赤で。




抱きしめられる力が強くなるたび愛しくなって。



愛されてるなって。




抱きしめられる手が解放されたと思ったら



そっと顔に望の手が重なる。




「つめたっ。望、寒い？」








ちゅっ









望「ほんなら、お前があっためて？」









ニヤリと微笑む望はさっきと違う


ちょっと強引でわがままで照れ屋な









冬の小悪魔。

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