少女lookは人間に恋をした。【弱虫ペダル】

お楽しみの…!!＊貴女side ページ10

私の前には汁だけになった丼。
汁にはふよふよと天かすが浮いている。

「ふう!!ご馳走様でした。」

天ぷらそば……
とても美味しかったです……!!
さすが、東堂さんのおすすめですね!!

ただ、プリン・ア・ラ・モードが食べられなかったのが少し残念で。
メニュー表にでかでかと載ったプリン・ア・ラ・モード。
……洋梨タルトっていうのも美味しそうです……
今晩のお夕食はバケツプリンにできないという事実に気付き、

……がっくり。

いつ、どのタイミングで食べたいといえばいいんでしょう…？
そう言えば新開さんはチョコバナナのアイスかなんか買ってたんですよね。

「……どうしたんだい？A？」

「わわっ、新開さん!!い、いや、私も甘もの食べてみたいな〜……なんて……えへへ。」

急に新開さんが話しかけてきた。
……もう、心臓に悪いですっ!!
まあ、心配してくれたところは嬉しかったですけど……
感謝感謝ですね。

「じゃあさ、これ、食うかい？」

新開さんが差し出してきたのは……

いちごの可愛いショートケーキ。


「い、いいんですか!?」

「ああ、お菓子は常に持ってるからね。」

……新開さんはこんな可愛いものを常に持っているんですね。
よくわかりました。
新開さんは私よりはるかに女子力が高いです……

「おい新開!!」

「？ なんだい？尽八。」

突然東堂さんが叫んだ。
な、なんなのでしょう……
怖いです……

「わわっ!?Aさん!?何ですかっ!?」

反射的に泉田さんの影に隠れた。
……とても優しい人なんでしょうけど、体から発せられる謎の威圧感に張り倒されそうです…

「お……おまえ……」

東堂さんが禍々しい顔でこちらを見ている。
ほんとに、いったいなんなのでしょう…

新開さん…何も悪いことしてませんよね……？

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