【鬼滅の刃】風柱の継子はおっとりさん 3

141話 ページ45

『貴方にできなかったこと？』


「ええ、ただこれはとても辛いことだから、私が終わらせられなかったせいで貴方に託してしまうことになって申し訳ないわ」


小春さんは一息ついてまた口を開いた。


「とても辛いことだけれど、説明する前にこれを貴方がやり遂げると約束して欲しいの」


『もし断ったらどうなるの？』


「多くの人が悲しく苦しい結末が来る」


真っ直ぐにこちらを見つめてくる瞳に偽りの感情は感じられない。


私がやり遂げれば辛いのは私だけという事なのだろう。


私1人で他の人たちが少しでも辛く悲しくならないのならそれで構わない。


『貴方ができなかったこと、私がやり遂げてみせます』


「本当に？ありがとう」


小春さんは安堵したような表情を浮かべた。


「これをこれ遂げるには、まず鬼舞辻無惨の血を体内に取り込む必要があるの。馴染むには1週間ほどかかるけどね」


わざわざ鬼舞辻無惨の血を取り込まないといけないのか。


それはなんとなく嫌だなぁ…

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