【鬼滅の刃】風柱の継子はおっとりさん

18話 ページ19

「ではAの体の状態を見るので不死川さんは部屋から出てください」


私の体が動かないので師範にそのまま運んでもらっていた。


しのぶにそう言われると師範は大人しく部屋を出た。


「隊服の上は新しいものを用意して頂かないと駄目ですね。大きな傷が無いのが幸いです。体調はいかがですか？」


『力はまだ入りませんし、体が熱いのも治まっていないです』


「そうですか、では検査をする為に少々血を取らせて頂きますね。それと体の傷を見せてください」


着替える意味も含めて隊服を脱がせてくれた。


首筋にある鬱血痕、血が滲む噛み跡、引っ掻き傷を見てしのぶは顔を顰めた。


「鬱血痕は1週間程で無くなるでしょう。他の傷はこまめに塗り薬を塗れば跡は残らないと思います。」


『そうですか、ありがとうございます』


「このような目に遭われてさぞかし怖かったでしょう。血鬼術の効果が完全に無くなるまではここで安静にしていてください」


『すみません、迷惑をかけてしまって』


「いえいえ、十二鬼月が相手だったのでしょう？死ななかっただけで十分ですよ」


『師範も同じようなこと言ってました』


「不死川さんは分かりにくいですが仲間思いですからね。Aが大切な継子だから尚そう思ったのでしょう」


そう言うとしのぶは検査をすると言って部屋を出ていった。


個室に案内してくれたので静かに窓の外の月を眺めていた。

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