おいよさん、恋したらしいってよ ２

よんじゅうご ページ3

おいよ side





？「おっとぉ、危ないなぁ」


oi「Aさんとローズさんの場所はどこだ。吐け」


？「まぁまぁ落ち着けって。俺はあんたとはやるつもりないんよ」





ふざけたことを言いやがる


このまま攻撃せず避け続ける気か？


舐めてるのか、俺を





？「なぁなぁ、ウチの総統の首獲んのは誰がやんの？」


oi「あ？敵に教えるわけねぇだろ」


？「もー、まだ疑ってるんか？敵意はないから攻撃やめてぇや」


oi「やめたら俺になんの利益がある」


？「あの2人の場所教えてあげる」





そう言われ、ピタッと攻撃をやめた


本当か？コイツの言っていることは信用ならない


相変わらず何を考えているのか分からない顔をしている





？「やっとやめたな」


oi「……お前の言っていることは本当か？」


？「だから言っとるやん！」


oi「……案内しろ」





ここで焦って攻撃し続けるのもダメだ


一旦冷静に。落ち着けおいよ


とりあえず着いていかないことにはなにも進まない


地下牢に向かっていく男の後を追いかける


本当に敵意はないらしい。殺気が感じられない





？「ここや。おーい、きたで」


『え？戦争中じゃ……おいよさん！！』


oi「Aさん！！ローズさん！！」





よかった。見たところ怪我したり拷問された様子はなさそう





？「よかったなー。今鍵開けるわ」


oi「あ、え？そんなあっさり……？」


？「ええのええの。どうせこの国は今日で終わりやから」





笑いながらそう言う男はあっさりと牢屋の鍵を開けた


ここまであっさりしてたら逆に怪しくなる





？「さて、じゃあ気をつけて自分の国に帰るんやぞー。あ、そういえば」





無事に2人を保護したら、急に衝撃的なことを言い始めた





？「さっき運営国と我々国の第一近距離部隊が城に入ったんやっけ？」


oi「そうだけど……」


？「あー……そりゃまずいかもな」


？「ウチの幹部に頭狂ってる奴おるんやけどな、そいつがまぁー強いのよ」


oi「……何が言いたい？」


？「戦闘力が強いって訳やないんや。この城、戦争の時にはカラクリ屋敷みたいになってな、罠だらけやねん」





下手したらそっちの幹部も死ぬかもしれんくらい強いからな






……そんな、


チラッとAさんを見ると、不安そうな顔をしていた


きっと僕も今同じような顔なんだろう





oi「……すぐに、駆けつけないと」

よんじゅうろく→←よんじゅうよん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す