恋しくて…

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大「A！今日来てっ！」


日曜日、たっちょんからの電話で


「……今……何時？」


大「7時！！おはょ！」


起こされて


「…………お…は…


大「こらぁー！寝たらあかんっ！」


何やらたっちょんのお店に来いと言われ


「たっちょ…寝かせ…………


大「だぁーめぇー！10時に来てよ！ほなっ！」


プッ…ツゥーツゥー

寝かせてください…よ






「たっちょん〜来たけど〜」

お店の裏口からたっちょんがいつも居る事務所へ


大「あ、来た！偉い偉い！」


ナデナデナデ、たっちょんはいつも私の頭を撫でる

その時のたっちょんはとっても優しい顔をするんだ


大「朝飯食うた？」

「食べてない〜朝は食欲ないし」

大「あかんよ？ちゃんと食わんと！」


そんな事やろうと思うたわっ、たっちょんは

ブツブツ言いながら電話をかける


大「これから少し出るからあと頼むな」


「どこ行くの？てか呼び出しといて…」


大「飯、食いに行くよ！」


「えー、あんまり食べたくな…


大「だめ！強制！付き合うて」


たっちょんは時に強引だ

大きなたっちょんに見下ろされながら手を握られ…


大「あんま…2人で出掛ける事出来へんし…」

大「時間があったら…少しでも2人でおりたい」


たっちょんは時に…切なげに話す


「…分かった」


大「んっ♪ほな行こか！美味いご飯屋さん見っけて…


食べ物の話する時のたっちょんは嬉しそうで

とても可愛い…と思う


大「A悪い、車の鍵とって」


私が座っていたソファの側に置かれていた鍵

上着を羽織っていたたっちょんに


「こんなトコに置いといたら失く…………


グイッッ


「たっ…………」


鍵を持っていた手を引っ張られ

たっちょんの方に引き寄せら…れて


大「はぁ…やっぱA抱きしめたら落ち着く」


頭を抱えられ握っていた手は離れたと思ったら

背中に回り…ぎゅーっと強く


たっちょん…よく見たら痩せた？

仕事…大変なのかな…


「たっちょん…無理してるの？」

大「ん〜、そうでもないけど…」

けど、けどって


大「こないな時はAに会いたなるの」


「たっちょん…


私の両手は行き場がなく下ろしたまま

ただただ…鍵を握ってるだけで

おでこに響く心臓の音


大「A…」呼ばれてたっちょんを見たら


綺麗な瞳に


捕らえられて…………

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