恋しくて…

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「はぁ………」


朝早くに来たLINE

相手はたっちょんで


『仕事終わったら飯行こっ！』

『俺今日休みなん♪』


そのすぐ後に

よこちょからも来て


『住むとこ決まったん』

『なーんと！Aんちの近く！！』


寝起きの私は上手く頭が回らず

会社に行かなきゃ、顔洗わなきゃって


既読無視した結果


昼休みに開いた携帯には2人からのLINEの嵐で


「………どっちかなんて無理だよ」


2人が大好きなんだもん

2人とずっとこうしていたいっていうのは

我儘なのかな？甘えてるのかな？


『なに、溜息ついてんの？』

「ん………別に」

『まだ…悩んでんの？』


同僚のキョウコに一度相談したことがある

2人から告白されて…どうしていいのか分からなくて


「このままじゃ…ダメなのかな？」

『ゼータクな悩み！』


キョウコは私のおでこをピシッと叩きながら


『相手に失礼じゃん？』

『向こうだって意を決して伝えたのにさぁ』

『受け入れるのも拒むのもちゃんと言わなきゃ！』


「だから………それが出来ないから悩んで…


『はぁ？傷つけたくないとか？』

『どっちか1人を選んだら申し訳ないとか？』

『何甘ったれたコト言ってんのよ？』


「キョウコ………意地悪…」


『意地悪だぁ？いい年した女が…まったく』


キョウコの言ってるコトも分かるけどさ

でも、よこちょもたっちょんも好きなんだもん


『じゃあさ、その好きは何の好き？』

「えっ？何のって…」


『友達の好き？異性としての好き？』

「え………」


どうなんだろ

友達…としても勿論好き


お兄ちゃん？的な好き？


確かに…よこちょにキスされた時は

ドキドキしたけど


あれは………


『どっちのコトを考えたらキュンてする？』


『答え……そろそろ出るんじゃない？』



キュンて

ドキドキ…するのって


胸の奥が騒つく

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