恋しくて…

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「んっ！！ん…」


いつも安心していた

大好きな大好きな…綺麗で大きな手は


「はぁっ！！…っめ」


その時だけは…………

私の両手を強く掴み


「やっ…やだぁ…よこ…………んっ」


こんなの

こんなの…………


「よこ…ちょ！やだっ！」


横「…………っ…はぁ…」


「やだっ…こわぃ…よこちょ…なん…


横「なん…で？って…」


「よこちょじゃ…ないっ、こんなの…………」


横「こんなの？…A…分からんの？」


「…………」


横「俺だって…男や……………っな…


「え？…」


横「好きな女が側におったら…」

横「どうにかしたいと思うやろ」


今迄…見たことない

こんなよこちょは知らない


「よこ…………」


横「いきなりは…悪かったけど」

横「俺…………お前が好きやねん…」



ずっと

ずっと前から



横「好きだった…………」



私に言ってるの？

ぼんやりする頭の中で

好きだった…………の言葉が駆け巡り


横「ほんまは…言うつもりなかってん」

横「けど…けどな…もうあかんみたいや」


「よこちょ…………」


横「誰にも渡したない…」

横「俺のモンにしたい…」



私は


横「…………ごめんな…困らせてるな…俺」

横「でもな？…ちゃんと考えてほしいねん」

横「Aが…俺を選ぶか…………を選ぶ…


「だ…れを選ぶって…」


横「いや、きっと…近いうちに分かるわ」



意味深な言葉を残し


よこちょは



横「…身体…痛ない？」

「う、ん…」



横「飲もかっ！」



いつもの

よこちょに戻った…

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