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散りきったはずのジャカランダの花が咲き誇っているような空。

青い紫が空一面に溢れていた。

ついに天とデート・・・ではなく一緒に出かける日。

誘われた日からどれにしようと悩んでいた服装は決めていたはずなのに昨日の夜にやっぱりこれにしようと変更した。

ちょっと早起きして何回もやり直した髪型も私にしては上手く行って結構嬉しい。

朝食のために台所へ行けば叔母がパンケーキを焼いていた。


「お姉ちゃん、おはよー」


私がお姉ちゃんと呼ぶからなのか叔母が言い合うのを見れば親子というより姉妹だと友人みんなから言われる。


「おはよう。パンケーキ食べる?」


もう既に生地はボウルに残っていなかった。

その隣に積み上げられたパンケーキ。

最後の1枚をフライパンから取り出しながら彼女は言った。


「ありがと、食べる」


まだ湯気の立つパンケーキをお皿に盛ってフルーツをたっぷり上に乗せる。

クリームはあいにくないのでフォークを取ってから席に着く。

食べ始める前に最後の仕上げメイプルシロップをかけていると叔母もちょうど席に着いた。

「今日、なんだかお洒落してるね。
 髪まで整えちゃって、デートでも行くの?」


なんてからかってくる叔母。


「デートとかそんなんじゃないよ!」


慌てるように反論する私。


「良い男の子見つけたなら早く教えてよね」


本当はもう付き合ってんじゃないの?
と全く懲りないようだった。

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汐見(プロフ) - 結夏さん» 素敵な感想ありがとうございます。励みになります。これからもそう思っていただける作品になったらと思っております。同時に更新、大変お待たせをいたしました。これからもこの作品並びに不束者ですが汐見をよろしくお願いします。 (2019年11月27日 20時) (レス) id: ff314090b7 (このIDを非表示/違反報告)
結夏 - とても面白く、お話の世界観に引き込まれ時間も忘れて読み進めてしまいました。更新お待ちしております。 (2019年6月30日 14時) (レス) id: 1273e93dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汐見 | 作成日時:2018年11月16日 19時

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