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スタジオに着けばちょうど演劇の稽古場から出てきた天を見つけた。
しばらく待っていれば、ぽんと1つ肩を叩かれた。
「お待たせ。行こっか」
彼はそう言って歩き始める。
私がうんと頷けば彼は続ける。
「もうランチには遅い時間だね。
Aはもうお昼食べた？」
まだ済ませていないと伝えれば
「ボクもまだなんだ。
カフェ行かない？
気に入ってるところがあるんだ」
いつもは叔母の手料理だし、たまに自分でも作ることがある上、
外食といえばチェーン店だとかテイクアウェイ、つまりはテイクアウトを買ってくるくらいだ。
「もちろん。天って私よりこの街に詳しそう･･･」
そんなことを呟けば彼は
「そんなことないでしょ」
なんて言って笑う。
やっぱり彼の笑みは綺麗で私は彼の笑顔が好きなんだな。
こうやって彼と笑いあって話せるのが好きなんだな、なんて思う。
「ここだよ」
彼と話していればいつの間にか着いた。
いくつかのお店が並ぶ可愛らしい通りの角にある外からでは広くは見えないカフェだ。
外に飾られた花は植木鉢のようなものに入っていて小さいながらも華やかだ。
母国のお菓子、羊羹を彷彿とさせるような焦茶色の建物にはアンティーク調の金の文字でカフェの名前が入っている。
建物と同じ木製の扉を天が開いた。
想像していたより奥行きがあって広い店内にはランチを取る家族からスウィーツを頼んで仲良さげに会話を楽しむカップル、コーヒー片手にパソコンで仕事でもしているのだろう男性客、好きな席にかけてこの空間を楽しんでいる。
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汐見(プロフ) - 結夏さん» 素敵な感想ありがとうございます。励みになります。これからもそう思っていただける作品になったらと思っております。同時に更新、大変お待たせをいたしました。これからもこの作品並びに不束者ですが汐見をよろしくお願いします。 (2019年11月27日 20時) (
レス) id: ff314090b7 (このIDを非表示/違反報告)
結夏 - とても面白く、お話の世界観に引き込まれ時間も忘れて読み進めてしまいました。更新お待ちしております。 (2019年6月30日 14時) (レス) id: 1273e93dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐見 | 作成日時：2018年11月16日 19時
