-羽織- ページ20
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
支給された隊服へ袖を通す。
新しい服の心地よい着心地。
しかし、洋服なんて初めて。
それにしても�爐椶燭鶚瓩�煩わしい。
長袖なら傷も目立たないし。
額の傷は隠しようがないから伸びっぱなしだった、長い前髪を切らずにそのまま下ろして隠しすことにした。
「坊主、なんか隊服少しおっきくねぇか？」
「気のせいです。よし！出来ましたァ！」
鬼殺隊の隊服。
背中に大きく�猝猫瓩諒源�。
…こりゃ目立つぞぉ〜〜？
鬼殺隊って政府非公認なんだよね？
普通にこんな物騒な服着て街歩いてたら捕まっちゃうよ。
でも、軽くて動きやすい。
通気性は良く
濡れにくく燃えにくい特別な繊維でできているんだって。
雑魚鬼の爪や牙では
隊服を裂くことすら出来ないらしい。
…どういう仕組み？？
「あの、影千夜さん。発つ前にお話が…うわあっ！？」
「＿＿待っていけ。」
「っえ？えっ？！」
「俺が昔、鬼殺隊だった頃に来てた羽織だ。坊主にやる。」
黒い肌触りの良い高級そうな生地、でも軽い。
袖や裾の方には大きな円の中に籠の目の模様が描かれており日輪刀の鍔とお揃い。
籠の目は魔除けの意味が込められているらしい。
「あ、ありがとうございますっ！」
「それは別に破こうが捨てようが勝手にしろ。で？坊主の話ってなんだ。」
…宝物ですよ、俺の。
貴方から貰う、物も言葉も。
「っふは……っ、大したことじゃないんです。昔俺が使ってた日輪刀、くれませんか？」
「…好きにしろ。あれはお前の刀だ。持っていくのなら手入れはちゃんとしておけ。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
「黒影。」
＿＿カァ、と
Aの鎹鴉がふわりと肩に降り立つ。
第一印象が恩師の影千夜みたいだったから。
と、黒幻の黒をちぎり黒影と命名した。
「お前に託すよ。俺の大事な大事な父さんと母さんの形見。守っておくれ。」
「了解シタ。了解シタ。」
「うん、お前は賢い。これからよろしく頼むよ。相棒。」
父親の形見である着物の端切れ。影千夜が慣れない手で縫い直し今では小さな手拭いとなっている。
藤の花の御守りと、母親の髪飾りを手拭いで包み黒影の首に可愛らしく結びよしよしと頭を撫でれば擦り寄ってくるその可愛らしい仕草に思わず頬が緩む。
「さ。旅立ちの準備しなくちゃ。ちょっとだけ待ってて。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 558人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ - パースワード教えていただければ嬉しいです (2月29日 19時) (
レス) @page32 id: 9e43a05317 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - ずっと前から見ていた作品でアカウント変えてからやっと見つけました。パスワードを教えていただけたら嬉しいです (2月8日 8時) (レス) id: 094a65f89f (このIDを非表示/違反報告)
あい - 一気に見さて頂きました。おもしろかったので続きが読みたいのでパスワードを教えていただけたら嬉しいです。 (1月25日 19時) (レス) @page29 id: b97ed817a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんはけつの穴 - かきなおし途中でもいいので読みたいです…この続き全部パスワード管理で寂しいです…気長に待ってます！ (10月30日 17時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
きょむ - 前に無限列車編の途中まで読ませてもらってた者です！ほんと大好きな作品です🌼めちゃめちゃ面白かったのでまたもう1回読みたい…🥺急かすつもりは無いのでいつか読めたらいいな〜ぐらいの気持ちで待ってます！のん。さん応援してます！ (9月13日 12時) (レス) id: b566dd52f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月22日 8時
