-指令- ページ19
静かに鞘から刀を抜き、鈍い鈍色の刀身を見つめ色が変わると言うその瞬間を今か今かと待つ。
「…ぉ、おお？」
ズズズ、と色が変わる。
黒い刀身に一筋の細い白い線が浮き上がる。
まるで暗闇を切り裂く光のようであり、
影の呼吸を象徴するかのような模様。
影は光と表裏一体である。
光あるところに影はあり、その存在を映し出す。
「影千夜さんと同じ刀です！」
炭治郎さn、
炭治郎や善逸の刀の色は何色なんだろう。
きっと炭治郎は水色で、善逸は黄色だろうな。
代々、影の呼吸の使い手はこの模様になるそうだ。
俺にもちゃんと継承されててよかった。
Aは影千夜と�狷韻賢瓩�嬉しかった。
またあの人に一歩、また一歩と近づける喜び。
「…来たな。」
「えっ？」
突如、鎹鴉が窓からAの肩へと降り立つ。
「おぉ！久しぶりだね。」
「黒幻 A。指令ヲ伝エル。指令ヲ伝エル。黒幻 影千夜殿ノ申シ出ニ ヨリ、御館様ノ承諾有。承諾有。竈門炭治郎ト合流シ共二任務ヘ向カエ。任務へ向カエ。」
「おおお！喋れるの！すごぉい！ふんふん、影千夜さんが……え？ん？何、お館様？炭治郎？」
「北西ノ街ニテ集合。北西ノ街ニテ集合。其ノ街デハ 少女ガ消エテイル。毎夜、毎夜少女ガ消エテイル。其処二 潜ム鬼ヲ見付ケ出シ討伐セヨ。」
少女が消えて…？
……鬼に喰われてるんだ。
倒さなきゃ、また今晩も新たな被害が出る。
俺と同じ苦しみや悲しみを背負う人が減るように。
「ありがとう。伝達お疲れ様。俺は必ず炭治郎と2人で倒すよ。」
鎹鴉の頭をふわりと撫で空に放つ。
最初の任務だ。
きっとこれは試されてもいるはず。
「影千夜さん。申し出ってなんですか？何で炭治郎と任務に向かうことに？」
「んなもん決まってんだろ。坊主、お前が動けなくなって負傷した原因は何だ？」
「…あ。そう言うことですか！貴方って人は！ほんと鬼畜ですね！心に鬼が潜んでいるかもしれません！冗談ですがッ！」
会いたいのは山々だ。
だけど、炭治郎の水の呼吸は嫌いなんだ。
共闘は出来れば避けたかった。
ってかお館様って誰。
よく承諾したな。
「手っ取り早く克服するなら苦手なもんを側に置いておくのが効果覿面だろ。要は慣れれば良いんだ。」
「あ"ーーー！あの時やっぱり手紙書いてたんですね！俺に一言くらいくれても良かったじゃないですかー！！」
「ハハハ」
久しぶりに賑やかな声が
黒幻邸から響いていたそうな。
.
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あ - パースワード教えていただければ嬉しいです (2月29日 19時) (
レス) @page32 id: 9e43a05317 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - ずっと前から見ていた作品でアカウント変えてからやっと見つけました。パスワードを教えていただけたら嬉しいです (2月8日 8時) (レス) id: 094a65f89f (このIDを非表示/違反報告)
あい - 一気に見さて頂きました。おもしろかったので続きが読みたいのでパスワードを教えていただけたら嬉しいです。 (1月25日 19時) (レス) @page29 id: b97ed817a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんはけつの穴 - かきなおし途中でもいいので読みたいです…この続き全部パスワード管理で寂しいです…気長に待ってます！ (10月30日 17時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
きょむ - 前に無限列車編の途中まで読ませてもらってた者です！ほんと大好きな作品です🌼めちゃめちゃ面白かったのでまたもう1回読みたい…🥺急かすつもりは無いのでいつか読めたらいいな〜ぐらいの気持ちで待ってます！のん。さん応援してます！ (9月13日 12時) (レス) id: b566dd52f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月22日 8時
