-お兄ちゃん属性- ページ2
「もう居ないと思っていた鬼がまだ街に残ってて、俺に襲い掛かろうとした。でも御守りが鬼が襲うまでの時間稼ぎをしてくれて。街に駆けつけていた影千夜さんが、鬼を斬って助けてくれたんです。あの人がいなければ俺は今頃、両親と共にお空の上です。」
ニコリと綺麗な笑みを浮かべるその姿は
痛ましく、それでいて特有の怖さを引き立たせた。
「絶対、強くなって。鬼をこの世から全て一つ残らず倒す。これは両親との約束。人を喰った鬼に情けなんて無用なんです。人を喰うという事がどれだけの罪なのか。人の幸せを奪うということはどれだけの罪があるのか。死には死を持って裁きます。だから俺はこの最終選別会場の鬼、全部、残らず斬ります。」
「全部…残らず……」
「ふはっ、話が逸れましたね。影千夜さんに助けて貰った後、俺はその人に引き取られることになって。降り止まない大雨が土砂を含み街を飲み込んで跡形もなく俺から全てを奪いました。俺の故郷は今はもう湖となって街は湖の底です。」
「……全部、全部か。思い出も何もかも。」
「……ええ。だから、炭治郎さんの呼吸、違うって頭じゃ分かっているんですけど……水や血で、嫌な思い出が頭を埋め尽くしてしまうんです。だから、苦手なんです。」
�牋幣紊任広瓩斑検垢噺譴辰�Aは足元の小石を川へ放物線を描き放り投げる。
「辛い…事を話させてしまった。」
「っふひひ！辛くないって言ったら嘘になります。誰かに明け透けに話すのは影千夜さん以外に初めてです。他の人には内緒ですよ？ふはっ、なんて。」
しー、と人差し指を立てて無邪気に笑みを浮かべるその姿は悪戯っ子のようにも見える。
雨が嫌いだというのであれば
少しでも楽しい思い出に塗り変えてあげたい。
炭治郎は再びそう静かに思った。
「あの時 影千夜さんが街に来なかったら死んでいたし、鬼になっていたかもしれない。あの人の呼吸を柱になって俺が、引き継ぎたい。あの人にもっともっと近づきたい。それがあの人に出来る最大の恩返しだと思ってますから。」
「Aならきっとできる！応援する。いつか俺もその影千夜さんって人に会ってみたいな。」
「ふはっ！頑固親父だよぉ。あ、でも炭治郎さんも頑固者だから案外気が合うのかもしれないですね」
けらけらと笑うAの頭に手を伸ばす炭治郎。
ぽすりと暖かい手の温もりにきょとーんと固まるA。
「……あの、炭治郎さんって、絶対お兄ちゃんですよね。」
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あ - パースワード教えていただければ嬉しいです (2月29日 19時) (
レス) @page32 id: 9e43a05317 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - ずっと前から見ていた作品でアカウント変えてからやっと見つけました。パスワードを教えていただけたら嬉しいです (2月8日 8時) (レス) id: 094a65f89f (このIDを非表示/違反報告)
あい - 一気に見さて頂きました。おもしろかったので続きが読みたいのでパスワードを教えていただけたら嬉しいです。 (1月25日 19時) (レス) @page29 id: b97ed817a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんはけつの穴 - かきなおし途中でもいいので読みたいです…この続き全部パスワード管理で寂しいです…気長に待ってます！ (10月30日 17時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
きょむ - 前に無限列車編の途中まで読ませてもらってた者です！ほんと大好きな作品です🌼めちゃめちゃ面白かったのでまたもう1回読みたい…🥺急かすつもりは無いのでいつか読めたらいいな〜ぐらいの気持ちで待ってます！のん。さん応援してます！ (9月13日 12時) (レス) id: b566dd52f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月22日 8時
