始末屋の非日常 2 《JW》

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ノゾムside









ノゾム「 はぁ 、 」









家に帰ってきてからもずっと、手の違和感は消えてない。









シャワーヘッドからお湯を出して、何度も何度も擦って洗う。









もう血は付いていないのに、付いているような気がして。









ノゾム「 …んでやねん 」









イライラしてたからって感情任せにやったけれど、怖かった。









心がぎゅっと締め付けられるような感覚になって、辛かった。









そんな俺を横目に、淡々とこなすトモヒロを見て









嗚呼みんな普通やないんやなって。









まあ、俺もそのうちの一人か。









湯船に浸かって、目を閉じる。









上がったらビール飲もうかな。









あ、おつまみも作ろ。









その前にストレッチもせな阿寒な。









なんて、考えるのに、チラつくのはさっきの光景。









泣き叫ぶ声が頭の中に響き渡っていて。









…俺の腕の中で静かに息絶えて。









ノゾム「 …ああもう何やねん！ 」









自分でもビックリする位大きな声を上げて、思わず溜息が漏れる。









今日はもう寝よ。









そう思い湯船から出て着替える。









ノゾム「 お、ビックリした 」









タカヒロ「 こっちのセリフや笑 」









風呂場から出ると目の前にはタカヒロが居て。









ノゾム「 あ、ごめん風呂長かったやんな 」









タカヒロ「 いや大丈夫。…ノゾム何かあった？顔色悪いで 」









さっきも叫んでる声聞こえたし、大丈夫？









と、俺の頬に手を当てて心配そうに見つめる。









ノゾム「 …タカヒロっ 」









タカヒロ「 はいはい笑 とりあえず部屋行こか 」









タカヒロの背中に抱きつきながら連れてかれる。









安心する大きな背中。









今日はとことん話聞いてもらおう。









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