始末屋の非日常 2 《JW》

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タカヒロside









タカヒロ「 も〜髪の毛くらい自分でやれや 」









ノゾム「 ええやんたまには 」









帰ってきてからも少し様子がおかしかったノゾム。









気には止めてなかったけど、









風呂から上がってきたノゾムはもっと体調悪そうで見るに堪えなかった。









部屋に連れて行き一通り話を聞いたところで髪の毛を乾かし中。









…何で俺がやらな阿寒ねん。









カップルか。









タカヒロ「 はい終わり 」









ノゾム「 ありがとうっ 」









そのまま俺に真正面から抱きついてくる。









俺よりガタイもいいしデカいから少しよろける。









タカヒロ「 ちょ、 」









ノゾム「 …タカヒロはさ、怖くないの？ 」









その体は少し震えていて。









俺が居ないところでよく頑張ったんやなって。









タカヒロ「 最初はあったよ、そりゃ。子供なんて特に 」









俺かて人間や。









元からなりふり構わずやってたわけやない。









タカヒロ「 でも誰かがやらな阿寒ねん。それをアキトと俺が担ってるだけや 」









ノゾム「 …手に残ってるねん。あの時の感触が 」









タカヒロ「 そっか、よお頑張ったな 」









背中を優しくさすり、落ち着かせる。









俺も、今でも覚えてる。









一番最初に殺めた人を。









まだ小さい子供で、泣き叫んでいて。









アキトも俺も半泣きやったなあ。









心が痛むし、何より脳内にこびり付いて離れへん。









タカヒロ「 最初はそんなもんや。徐々に慣れてくから 」









ノゾム「 …慣れって怖いな 」









タカヒロ「 せやなあ、ノゾムは慣れなくてもええ。俺がやったるから 」









ノゾム「 ん、ありがとう 」









これ以上ノゾムの良心が痛む事はさせたない。









それはトモヒロも一緒や。








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