【名探偵コナン】【文スト】名探偵の親友は武装探偵社員Ⅱ (ページ4)

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「は…それは…そうだが…。」

『それとも何だ？そこまで幼馴染は大事じゃないのか！？』

「そんなわけないだろ！！ヒロが、ヒロが死にそうになった時、どんなに、どんなに心配したか…！！」

『…それなら早く行けばいい。それに、私はそこらのチンピラにへばるような奴じゃない。』

鞄を足元から拾い上げて外に出る。

『＿＿ほら、行ってきて！』

バン、と勢い良くドアを閉める。

車は苛立ったように勢い良く発進した。

これで良い。

ふん、と鼻息荒く帰路についた。

＊

『ただいまー…。』

「…おかえり、随分遅かったじゃないか。」

チラリと時計を見れば、確かにいつもより遅い時間だ。

途中までとはいえ、安室さんに送ってもらったから少しは速く着いたものの、ポアロで長く話しすぎた気がする。

『ちょっと友達と話し込んじゃって…今すぐ夕飯作りますから。』

「へぇ、君友達いたんだ。」

『はぁ？失礼ですね、私にだって友達の1人や２人います、よ…って、太宰さん？』

不機嫌そうに近づいてくると、私の首筋に鼻を近づけ、スンと犬のように匂いを嗅ぐ太宰さん。

『えぇと…なんです？』

「…男物の香水。」

『はぁ…。』

「＿＿＿君、本当に友達と話をしていただけ？」

長い睫毛に覆われた鳶色の目と目が合う。

男物の香水…安室さんの香水の匂いでも移ったのだろうか。

『まぁ…はい、ちょっと男性と話してきましたけど。』

「ちょっと？匂いが移る程近づいたんじゃないのかい？」

『さ、さぁ…？っていうか、別にいいじゃないですか、わ、私だって高校生ですし…こ、恋人だってできてもおかしくないです…よ…。』

とりあえず男性とそういうことになったよー…ということにしておく。

ごめん降谷さん、勝手にそういう関係にでっちあげて。

「……君、本気で言ってる…？」

『い、言ってます…。』

「へぇ……それで？どうだった？楽しかったかい？」

なんか太宰さんの機嫌が凄く悪いが…楽しいとはとても言えない、むしろ心臓が飛び出しそうだった。

『いや、お世辞にも楽しいとは言えませんね。』

「ふぅん？」

『…むしろ殺されると思いました。』

「君一体何があったの！？」

『あぁ、でも。』

そんなに匂うだろうかと袖を嗅ぎながら言う。

『この香水の香りよりも貴方の香水の香りの方が私は好きです。』

「……………君、そういう所だよ…。」

『はぁ。』

訳が分からない。