【ヒロアカ】ラストシーン【男主】第三幕 (ページ9)

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104話笑えてたかなページ9

病院で検査を受けると、どこも異常なし。

切島も命に別状はないみたいだし、緑谷もなんともなかった。

イレイザーヘッドと緑谷と合流し、エリちゃんの詳細を聞いた。

｢今は隔離されている｣

｢目が覚めないのか…面会もできない。辛いな｣

確かに、人を巻き戻す個性をコントロール出来ないのはイレイザーヘッドしか止められる人がいない。

未知数な上に精神的にも今はそれがいいのかもしれない。

｢要するに、彼女の個性は頼れないという話だ｣

｢どういう意味…｣

｢受け入れるしかない。丁度彼も到着した所だ｣

ある病室に入ると、オールマイトが立っていた。

この病院は、サーの部屋。医者は明日を迎える事は叶わないといった。

つまり、死ぬ…？

俺は言葉が出なかった。

オールマイトがサーと会話して、サーが俺や緑谷の名前を出しても、何も話せなかった。

途中でルミリオンが泣きながら入ってきても、俺はそれを眺める事しか出来なかった。

目の前で人が死ぬという事が、それ程怖かった。

｢お前は誰より立派なヒーローになってる…｣

サーはルミリオンに手を伸ばしてそういった。

｢この未来だけは…変えてはいけないな…だから｣

笑っていろ。

サーか見せた最後の笑顔だった。

･･･

翌日、治崎が死柄木にやられたことをニュースで知った。

緑谷はルミリオンに会いに行ったが、俺は合わせる顔がなくて行かなかった。

ずっと病院の中庭で座っていた。

────『必ず、助けるから』

────『助けに来たよ』

エリちゃん…俺は上手く笑えてたかな。