39こめのウソ。 ページ42
「本当、信じられないわよね。あなたの反応を見て楽しむなんて」
「……」
「私ならそんなことしない。ずっとあなたのことだけを」
まるで正義の味方のように大手を振って語り出す女の子を見ても、止める気力もなかった。
むしろ、当たり前の結果だと、変に冷静な頭でその様子をぼんやりと眺めていた。
「……れ」
そんなのとき、うつむきがちだった彼が聞き取れないほど小さな声で言った。
「え?」
「黙れ。言いたいことはそれだけか?」
「黙れって……ああ、あの子に言いたいの」
「貴様に言っているのだよ」
いつか見た彼と同じ。あれは……怒ってる?
「ごめんなさい。私ばかり話しちゃって。そうよね、緑間くんも言いたいことくらい……」
「オレは貴様のような陰でどうこう言う人間が大嫌いなのだよ。早く失せろ」
「なっ……!」
なら、あの子はいいの!?
半分ヒステリックのように叫ぶ彼女に、緑間くんは一瞬だけ思案してから口を開いた。
「確かに白井のやったことは許されるものではない、が。アイツの口からその事実がいつか語られることを、オレは待つつもりだ」
「どうしてよ!なんで」
「……こういうときこそ、この言葉を使うんだろうな」
__好きだから。
ボロボロと瞳から何かが溢れ出る。
緑間くん、私も好きだよ。
219人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【黒○】黒「裏切られちゃいました」霧全「マジで!?」貴「復讐せんか?」【黒子in...
心からの仲間と一緒に復讐してやる 【相棒組&α in霧崎第一】
もっと見る
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無気力系湯豆腐 - この作品を読んで、ますます真ちゃんのこと大好きになりました!!それと、中学生編お疲れ様でした! (2018年4月2日 19時) (レス) id: 43dd98dc4d (このIDを非表示/違反報告)
桜陰 - あ、嘘。最後の青峰かっこいい。 (2015年6月24日 19時) (レス) id: 90b9e4c21b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。 - うぅぅ〜>< 真ちゃんかっこよすぎだよぉぉぉ〜(*´з`) こんな、神作品を作れる作者さんを尊敬しますw 高校生編見てきます!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: 56eda4d92d (このIDを非表示/違反報告)
Romantica(プロフ) - お疲れ様でした〜。高校生編が見たいです!! (2014年8月27日 17時) (レス) id: d7f3700c3d (このIDを非表示/違反報告)
乃々(プロフ) - 高校生編が見たいです。 (2014年8月27日 10時) (携帯から) (レス) id: bc1d5ea67d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ