35こめのウソ。 ページ38
緑間side
「高尾と言ったか。早く目の前から消えろ」
「ちょ!初対面の相手にそれはねーっしょ」
「そうだよ。いくらなんでもそれは……」
言い過ぎだ、とでも言いたいのか。
「お前は黙っていろ。今、オレはコイツと話をしているのだよ」
「……なあ、いくらなんでもその言い方はないんじゃねーの?」
まるでお互いを庇い合うかのようなセリフの応酬に、カッと頭に血が上る。
「白井」
「緑間くん……?」
「今日は付き合わせて悪かったな。オレは先に帰るから、好きなだけコイツと話してこい」
そんなに話したければ二人で話せばいい。
「……なに言って」
「邪魔をして悪かったな」
一方的にまくし立て、白井と目も合わせずにその場から立ち去ろうとした体がガクンと前のめりに崩れる。
「ま、待って!」
「引っ張るんじゃない。離せ」
「やだ!緑間くんぜーったい誤解してる!!」
「この状況を見てどこをどう解釈したら、それが誤解なるのだよ!」
自分より一回りも二回りも大きいオレにしがみつく白井の瞳は真剣そのものだった。
「和成くんはお汁粉探すの手伝ってくれただけ!軽薄かもしれないけど!!」
「や、そこは否定しよーぜ!?」
「軽薄に決まっている!」
「ねえ、どっからくんのその自信!」
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無気力系湯豆腐 - この作品を読んで、ますます真ちゃんのこと大好きになりました!!それと、中学生編お疲れ様でした! (2018年4月2日 19時) (レス) id: 43dd98dc4d (このIDを非表示/違反報告)
桜陰 - あ、嘘。最後の青峰かっこいい。 (2015年6月24日 19時) (レス) id: 90b9e4c21b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。 - うぅぅ〜>< 真ちゃんかっこよすぎだよぉぉぉ〜(*´з`) こんな、神作品を作れる作者さんを尊敬しますw 高校生編見てきます!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: 56eda4d92d (このIDを非表示/違反報告)
Romantica(プロフ) - お疲れ様でした〜。高校生編が見たいです!! (2014年8月27日 17時) (レス) id: d7f3700c3d (このIDを非表示/違反報告)
乃々(プロフ) - 高校生編が見たいです。 (2014年8月27日 10時) (携帯から) (レス) id: bc1d5ea67d (このIDを非表示/違反報告)
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