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29こめのウソ。 ページ32

「それにしては結構、一緒にいるよね」

「同じクラスだからだろ」



……男子ってみんなこうなんだろうか。

そう呆れる一方で、女子のネチネチとした世界に住んでいる人間としては、そんな青峰の割り切りが眩しくも羨ましくもあった。



「待たせたな」

「早ッ。そんなにコイツに会いたか」

「それ以上くだらないことを口にしたら、アイスを窒息するまで食わせるのだよ」

「……さーせん」



それこそアイスより冷たい眼差しに、珍しく素直に謝る青峰の口へ、当たりくじ付きのアイスを突っ込む緑間くん。

わー。冷たそう。



「やべ、凍る……つか頭痛ェ!」

「やかましいぞ」

「お前がやったんだろーが!緑間ァ!!」

「白井は……これだったな」



さらっと青峰をシカトして、手にしていたビニール袋から彼が取り出したのは



「あ……え、私、これ」

「始めから正直に言えばいいのだよ。こちらのほうが食べたい、とな」



二つに分けるタイプのアイス。



「緑間くん、別のアイス選んでたんじゃ」

「どうせ、一人では食べ切れないだろう?」



パキッという音を立てて半分に分けられたアイスの片割れをこちらに渡しながら、少しだけ目尻を緩める彼。

一人で食べるのは恥ずかしい、ってそう思ってたことなんてお見通しってわけですか……。



「ごめ……じゃなくて。ありがとう」

「たまにはこういうアイスも悪くない」



何もかもデキる彼のせいで火照った頬を冷ますため、私は無心でアイスを貪ったのだった。

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無気力系湯豆腐 - この作品を読んで、ますます真ちゃんのこと大好きになりました!!それと、中学生編お疲れ様でした! (2018年4月2日 19時) (レス) id: 43dd98dc4d (このIDを非表示/違反報告)
桜陰 - あ、嘘。最後の青峰かっこいい。 (2015年6月24日 19時) (レス) id: 90b9e4c21b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。 - うぅぅ〜>< 真ちゃんかっこよすぎだよぉぉぉ〜(*´з`) こんな、神作品を作れる作者さんを尊敬しますw 高校生編見てきます!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: 56eda4d92d (このIDを非表示/違反報告)
Romantica(プロフ) - お疲れ様でした〜。高校生編が見たいです!! (2014年8月27日 17時) (レス) id: d7f3700c3d (このIDを非表示/違反報告)
乃々(プロフ) - 高校生編が見たいです。 (2014年8月27日 10時) (携帯から) (レス) id: bc1d5ea67d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:深優 | 作者ホームページ:hyit//  
作成日時:2014年7月4日 13時

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