25こめのウソ。 ページ28
「くだらないウソを教えるんじゃない」
「え……じゃあなんで」
「プリントを届けに来たところ、コイツがサボろうとしているのを見つけただけなのだよ」
ギロリと効果音がつきそうなほど鋭い眼差しで、ベッドに寝転がる青峰くんを睨む。
が、当の本人は涼しい顔をして言った。
「別にサボろうが何しよーが勝手だろ」
「いちいちクラスでお前の居場所を聞かれるオレの気持ちにもなってみろ」
「いつもご苦労様でーす」
「お前……っ」
拳を握りしめてわなわなと震える彼をなだめてから、単純に疑問に思ったことを尋ねる。
「青峰くん」
「ん?」
「なんでサボるの?」
「つまんねーから」
「じゃあ、面白ければ授業に出る?」
「まーな」
と、いうことは彼をやる気にさせる何かを作るか、見つければいいわけだ。
「うーん……」
そのためのいい案がないかと頭をひねっていると。
「……お前が授業に出るのであれば、部活が終わってから1on1に付き合ってやるのだよ」
私たちの会話を黙って聞いていた緑間くんが、最終手段だとでも言わんばかりにつぶやく。
それを耳聡く聞いていた青峰くんは、驚くほどのスピードでベッドから跳ね起きた。
「マジかよ!?」
「ああ。ウソはつかん」
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無気力系湯豆腐 - この作品を読んで、ますます真ちゃんのこと大好きになりました!!それと、中学生編お疲れ様でした! (2018年4月2日 19時) (レス) id: 43dd98dc4d (このIDを非表示/違反報告)
桜陰 - あ、嘘。最後の青峰かっこいい。 (2015年6月24日 19時) (レス) id: 90b9e4c21b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。 - うぅぅ〜>< 真ちゃんかっこよすぎだよぉぉぉ〜(*´з`) こんな、神作品を作れる作者さんを尊敬しますw 高校生編見てきます!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: 56eda4d92d (このIDを非表示/違反報告)
Romantica(プロフ) - お疲れ様でした〜。高校生編が見たいです!! (2014年8月27日 17時) (レス) id: d7f3700c3d (このIDを非表示/違反報告)
乃々(プロフ) - 高校生編が見たいです。 (2014年8月27日 10時) (携帯から) (レス) id: bc1d5ea67d (このIDを非表示/違反報告)
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