24こめのウソ。 ページ27
「はー……なんでもお見通しってことか」
口は荒いけど、先生の人を見る目は確かだ。
「休んでこい」とはっきり言わず、気を使わせないところがまた一段といじらしい。
「昨日も行ったのになぁ……っと」
やや大きめの独り言ともにドアを開けて、
「……お、白井じゃねーか」
「こんなところで何をしているのだよ」
「失礼しました」
閉めた。
閉める前、ちらっと一瞬見えた翡翠と濃紺。
あんな色の髪の毛、見間違いようがない。
「なんでよりにもよって……」
最悪のタイミングで最悪の二人に会うとは。
そそくさと踵を返して保健室の前から立ち去ろうとして、プリントの束を抱えていたことに気づく。
「これ、届けなきゃいけないんだっけ」
もう、覚悟を決めるしかない。
すうっ、と一度大きく息を吸い、精一杯平静を装って再びドアに手をかける。
「……用があるんじゃないのか?」
「ぎゃっ!!」
でも、私がそれを左にスライドするより先に、呆れ顔の緑間くんがドアを開けてしまい、なんとも間抜けな声を出すハメになった。
「よ、よよよくわかったね」
「用でもなければこんな時間に保健室に来るはずがないのだよ」
「そーそ。オレたちみたいにサボりとかな」
え?緑間くんがサボり?
219人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【黒○】黒「裏切られちゃいました」霧全「マジで!?」貴「復讐せんか?」【黒子in...
心からの仲間と一緒に復讐してやる 【相棒組&α in霧崎第一】
もっと見る
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無気力系湯豆腐 - この作品を読んで、ますます真ちゃんのこと大好きになりました!!それと、中学生編お疲れ様でした! (2018年4月2日 19時) (レス) id: 43dd98dc4d (このIDを非表示/違反報告)
桜陰 - あ、嘘。最後の青峰かっこいい。 (2015年6月24日 19時) (レス) id: 90b9e4c21b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。 - うぅぅ〜>< 真ちゃんかっこよすぎだよぉぉぉ〜(*´з`) こんな、神作品を作れる作者さんを尊敬しますw 高校生編見てきます!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: 56eda4d92d (このIDを非表示/違反報告)
Romantica(プロフ) - お疲れ様でした〜。高校生編が見たいです!! (2014年8月27日 17時) (レス) id: d7f3700c3d (このIDを非表示/違反報告)
乃々(プロフ) - 高校生編が見たいです。 (2014年8月27日 10時) (携帯から) (レス) id: bc1d5ea67d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ